MENU 筑波山 つくば近隣ガイド 広告 |
利根町・河内町
茨城県北相馬郡利根町は、利根川の川岸にある。利根町の中心市街地である布川河岸は、利根川の水運を使い、銚子から江戸への物資の中継地として栄えた。
東京のベッドタウンとして新興住宅地が多く誕生している。最寄駅は、利根川の栄橋を渡ったJR成田線、布佐駅。
1889(明治22)年4月1日、町村制施行に伴い、現在の利根町域には、北相馬郡布川町、文村、文間村、東文間村が誕生。 1955(昭和30)年1月1日、布川町、文村、文間村、東文間村が合併して利根町が発足する。 北相馬郡唯一の自治体。 人口は16,313人(2015年国勢調査)、面積は24.90平方km。 茨城県稲敷郡河内町は、同じく利根川の川岸にある町で、利根町の下流側にある。自然豊かな純農村地帯。 1889(明治22)年4月1日、町村制施行に伴い、現在の河内町域には、河内郡長竿村、同源清田村、同生板村、千葉県香取郡金江津村が誕生する。 1896(明治29)年4月1日、河内郡と信太郡が合併し、稲敷郡となる。 1955(昭和30)年5月3日、稲敷郡長竿村、同源清田村、同生板村が合併して河内村が発足。 1958(昭和33)年2月15日、金江津村が河内村に編入合併し、現在の町域となる。1996(平成8)年6月1日、町制施行。 人口9,168人(2015年国勢調査)、面積は44.32平方km。 利根町柳田國男記念公苑日本民俗学の父といわれ、遠野物語などで知られる柳田國男が少年時代暮らした住居、旧小川家を改築し、著作物や文書を展示している。 開館時間は見学が午前9時から午後4時30分。無料。会議室や講座での利用は午後9時まで。宿泊は午後3時から翌日の午前8時30分での利用。 会議室、宿泊での利用は使用料有。 北相馬郡利根町布川1787−1。柳田國男記念公苑の地図 柳田國男記念公苑 蛟蝄神社 こうもうじんじゃ、みつちじんじゃ 延喜式内社。 祭神は罔象女大神(みつはのめのおおかみ)。 門の宮(かどのみや)と奥の宮(おくのみや)がある。門の宮でとね七福神の大黒天を祀る=下記参照。 紀元前288年、現在の門の宮に罔象女大神を祀ったのが始まりと伝えられている。 698年、土の神様、埴山姫大神(はにやまひめのおおかみ)を合祀した。 年代は不明だが、このころ現在の奥の宮である東の高台に遷座した。 秋季例大祭は「ばかまち」と呼ばれる=下記参照。門の宮、奥の宮の両本殿と雨乞いの絵馬は、利根町指定文化財。 御朱印、オリジナル御朱印帳有。御朱印については御朱印・神社も参照。 蛟蝄神社の詳細は蛟蝄神社へ。 北相馬郡利根町立木2184。蛟蝄神社門の宮の地図 北相馬郡利根町立木882。蛟蝄神社奥の宮の地図 新しくなった蛟蝄神社奥の宮拝殿 蛟蝄神社奥の宮本殿(左)、門の宮本殿(右) 蛟蝄神社門の宮拝殿(左)、門の宮鳥居(右) 蛟蝄神社御朱印(左)、蛟蝄神社門の宮御朱印(中左)、オリジナル御朱印帳裏表紙(中右)、同じく御朱印帳表紙(右) ばかまち 蛟蝄神社例大祭。かつて同神社の馬と鹿島神宮の鹿が交歓する日として「馬鹿まち」と呼ばれる。 毎年旧暦の9月14日から15日にかけて行われる神事。 旧暦9月14日午後10時から奥の宮で神御衣替えの神事。儀式終了後、松明を先頭に門の宮に行列を組んで移動。 門の宮でも同じく神衣替えの神事を行った後、再び松明行列で奥の宮に戻る。 その後、氏子、崇敬者の無病息災を祈念するという湯立(ゆだ)て神事。 そして最後に御衣焚(みそた)き神事が執り行われる。 これは神様の着物である神御衣(かんみそ)を茅(かや)と眞菰(まこも)の松明の中に納め焚き上げる。 火が消えたところで参列者に直会(なおらい)の御神酒がふるまわれる。 湯立て神事 奥の宮での神事(左)、奥の宮から門の宮へ松明行列で向かう(右) 御衣焚き神事 蛟蝄神社の夏越大祓 6月30日、午後3時から実施される。茅の輪の前で、神事の後参列者が輪をくぐりその後社殿で神事が執り行われる。 夏越大祓で茅の輪をくぐる神職ら 蛟蝄神社門の宮の銀杏 蛟蝄門の宮の鳥居脇にある銀杏。御神木とされる。 蛟蝄神社門の宮の銀杏 布川神社 祭神は久々能智之命(くぐぬちのみこと)。布川の市街を見下ろす高台にある。 境内にはとね七福神の恵比寿天がある。 創建は鎌倉時代の寛元年間(1243〜46年)、豊島摂津守の建立という。 別当寺の1734(享保19)年の記録に「正一位布川大明神」の記録がある。 1868(明治元)年布川神社と改称。 祭礼は3年に一度行われる「布川神社臨時大祭」。7月末の金曜日から日曜日。神輿や山車が町内に繰り出す=下記参照。 北相馬郡利根町布川1779。布川神社の地図 布川神社拝殿 布川神社本殿(左)、鳥居と参道(右) 布川神社臨時大祭 3年に一度の7月最終の金、土、日曜日に開催される。宮神輿が出る時の「禊」と呼ばれる神事が特徴。 特に宮出しとなる神社での禊は、神社参道の77段の階段を7往復する。また布川地区の6町内から山車が出る。 初日は禊を経て宮出しされた神輿と各町内の山車が出る。また神輿は各町内を各町内の人たちが担ぐ慣わしで、各町の境ではみこしを引き継ぐ「渡し」という神事がある。 神輿は内宿に設けられた御仮屋に鎮座する。中日は、神輿は出御せず各町内の山車が活躍、夜には山車の競演も行われる。 最終日は、御仮屋前で初日同様の「禊」が行われ神輿が各町内を渡御する。神輿は各町内の人に受け継がれ、夜に神社に還御する。 布川神社臨時大祭の詳細は特設ページ布川神社臨時大祭へ。 布川神社臨時大祭の華ともいうべき禊 布川神社の宮神輿(左)、御仮殿前での山車の競演(右) 徳満寺 海珠山多聞院徳満寺。真言宗豊山派の寺。創建は不明、元亀年間(1570〜73年)、祐誠上人が中興した。 本尊は木造地蔵菩薩立像。元禄年間(1688〜1703年)に地蔵堂を建立し、京都の六波羅蜜寺から勧請した。 年に1度の御開帳で、それに合わせて門前に市がたち、地蔵市として多くの人で賑わった。 現在でも毎年11月下旬の1週間が御開帳で、今でも地蔵市が開かれている。 また、7月の第1日曜日には太刀祭が行われる。 地蔵菩薩は、「子育て地蔵」として信仰を集めている。 これには伝説があり、医者でもさじを投げた子供の病気が、この地蔵菩薩に祈ったところ、地蔵菩薩のお告げがあり、間もなく回復したという。 金銅板両界曼荼羅は国指定文化財。また、本尊はじめ、間引き絵馬は利根町指定文化財。 境内には、とね七福神の毘沙門天がある。 御朱印有。寺院の御朱印については御朱印・寺院も参照。 北相馬郡利根町布川3004。徳満寺の地図 徳満寺本堂=地蔵堂=(左)、御朱印(右) 徳満寺客殿(左)、山門(右) 大刀祭 だいとうさい 太刀祭(たちさい)。7月の第1日曜日に徳満寺及び旧布川町内で開催される祭り。 5m以上もある大太刀はじめ、2本の太刀に藁の龍を巻きつけて練り歩き、悪疫退散と五穀豊穣を祈願する奇祭。 約170年前の江戸時代、疫病が流行った時に長さ3間(約5.4m)の大太刀を作りこれを担いで練り歩いたところ疫病が治まったと伝わる。 刀には(疫病などを)断ち切る力があるとされる。長く途絶えていたが、1949(昭和24)年ごろ、徳満寺の屋根改修の際、 屋根裏から発見され、祭りも再開した。その後一時途絶えたが、再び復活している。 悪疫退散に加え、水神である龍を太刀に巻きつけることで五穀豊穣を祈願する。 徳満寺境内で太刀を前に経をあげた後、午前11時、徳満寺を出発。門前の旧布川町内を練り歩く。 門前を練り歩く大太刀 出発前、経をあげ祭りの安全を祈願する(左)、藁の龍で飾られた大小の太刀(右) 徳満寺川施餓鬼 利根川へ灯籠を流す。もともとは利根川で水死した人や無縁仏の供養のため行われていたが、現在では先祖の供養も兼ねて行われている。 8月の利根町民納涼花火大会と同日に行われる。徳満寺での法要後、利根川栄橋下流に移動し、おおむね午後8時ごろ、船で利根川に出て灯籠を流す。 納涼大会の会場でも灯籠の受付を行っている。 川施餓鬼で利根川に流された灯籠 利根町民納涼花火大会 栄橋下流の利根川河川敷で毎年8月の中旬、土曜日に行われる花火大会。その名の通り、町民納涼大会も兼ねており、多くの露店が出る中、盆踊りなども行われる。 大会の最後を飾るのが花火大会で、4号玉やスターマイン、メッセージ花火も打ち上げられる。 利根町民納涼花火大会 利根地固め唄 利根川の工事で唄われていた作業唄で、土羽打ち、石だこ打ち、杭打ちなどの時に唄われる。また結婚式や仲間入りの時に唄う祝い唄もある。 茨城県指定無形民俗文化財。 利根川は、江戸時代初め、東遷事業によって現在の流れに人力の工事によって変えられるなど大規模な工事が行われその後も改修などで工事は続いた。 地固め唄はそういった工事のなかから動作を揃え作業の効率化などをするため生まれた作業唄。 しかしながら、工事の機械化に伴い、作業唄も唄われなくなり、忘れられた存在となってしまっていた。 このため利根町では、1989(平成元)年、地固め唄を将来に伝える目的で「利根地固め唄保存会」をつくり、作業の形も含めて復元した。 現在では納涼大会などのイベント時などに披露されている。 杭打ちの様子を伝える利根地固め唄 来見寺 瑞龍山来見寺。曹洞宗の寺。1560(永禄3)年、当時の府川(布川)城主、豊島頼継の開基。 小田原・最乗寺の独峯和尚の開山。当時は頼継寺と称した。1604(慶長9)年、来見寺に改める。 山門の赤門は1755(宝暦5)年の建立、利根町指定文化財。 赤松宗旦の墓がある。また境内には、とね七福神の弁財天がある。 北相馬郡利根町布川3080。来見寺の地図 来見寺赤門(左)、本堂(右) 応順寺 羽立山応順寺。浄土真宗大谷派の寺。1588(天正16)年の開山。境内には、とね七福神の寿老人がある。 北相馬郡利根町羽中1431。応順寺の地図 応順寺 円明寺 長根山地蔵院円明寺。浄土宗の寺。創建は、1255(建長7)年、良忠上人の開山とも、1402(応永9)年、良栄上人の開山とも言われる。 境内には、とね七福神の布袋尊がある。 茨城百八地蔵尊霊場第67番札所。霊場の詳細は茨城百八地蔵尊霊場へ。 御朱印有。寺院の御朱印については御朱印・寺院も参照。 北相馬郡利根町立木1368。円明寺の地図 円明寺本堂(左)、御朱印(右) 円明寺山門(左)、円明寺旧本堂(右) 泉光寺 円通寺大慈院泉光寺。真言宗豊山派。本尊は鎌倉時代末の作とされる「木造観世音菩薩立像」。行基作と伝わる。 本堂は1844(天保15)年12月の再建、仁王門は1811(文化8)年の建立。 仁王像は1716(正徳6)年作とされ、両像とも全高190cm。木造観世音菩薩立像と仁王像は利根町指定文化財。 北相馬郡利根町奥山777。泉光寺の地図 泉光寺本堂(左)、仁王門(右) 琴平神社 金刀比羅神社。利根川近くの高台にある。毎年9月には、金刀比羅相撲(奉納相撲)が開催される。 北相馬郡利根町布川。琴平神社の地図 琴平神社社殿 琴平神社鳥居(左)、境内にある小林一茶の句碑(右) 布川不動尊 如法院不動堂。旧鎌倉街道に面した場所にある。現在の堂は1822(文政5)年3月の建立。 本尊の不動明王坐像は、ヒノキの寄木造で南北朝時代(14世紀)の作で、矜羯羅(こんがら)童子、制咤迦(せいたか)童子を従えた不動三尊像。 また大日如来坐像は同じくヒノキの寄木造で鎌倉時代(13世紀)の作とされる。両像とも利根町指定文化財。 北相馬郡利根町布川。布川不動尊の地図 布川不動尊 利根町立歴史民俗資料館 埋蔵文化財や民俗資料、民具など約600点、古文書約3万点を収蔵。 展示室中央に鎮座する高瀬舟「大利根丸」の縮尺模型がかつての利根川の水運による繁栄を思わせている。 常設展示に加え不定期で企画展示が行われている。 北相馬郡利根町中谷967。利根町立歴史民俗資料館の地図 利根町立歴史民俗資料館 利根町図書館 1996(平成8)年7月完成。龍ケ崎市立中央公民館、我孫子市民図書館との相互利用を行っている。 開館時間は午前9時30分〜午後5時。毎週月曜日、祝日、年末年始、月末資料整理日、特別整理期間休館。 北相馬郡利根町下曽根278−1。利根町図書館の地図 利根町図書館 赤松宗旦旧居跡 『利根川図志』で知られる赤松宗旦の旧居跡。建物は当時のものではなく生家を復元したもの。 赤松宗旦は現在の利根町で生まれ、医師として働くかたわら、利根川図志や銚子日記を著し、民俗学の発展に大きな足跡を残した。 復元ざれた旧居には宗旦関係の資料なども展示されている。 北相馬郡利根町布川。赤松宗旦旧居跡の地図 赤松宗旦旧居 赤松宗旦旧居の室内(左)、同じく室内の展示(右) 利根親水公園 公園の中央部を占める池の古代蓮や水蓮をはじめ四季の花々を楽しめる公園。2001(平成13)年9月オープン。 北相馬郡利根町中谷1628。利根親水公園の地図 利根親水公園 利根親水公園の桜 利根親水公園には多くの桜が植栽されている。 利根親水公園の桜 利根親水公園北側の陽光桜 陽光桜は、平和のシンボルとされ、「利根まちづくり百人スクール」が、ここを桜の名所にして、この桜の花で平和運動を続けよう」と提案。 2007(平成19)年に植樹された。桜並木となっている。 利根親水公園北側にある陽光桜 利根町役場の桜 役場駐車場に多くの桜が植えられている。 北相馬郡利根町布川841−1。利根町役場の地図 桜が駐車場などを覆いつくす 利根川桜堤 利根町役場近くの利根川堤防上、約850mに渡って2列に植えられている。桜堤は町民から町おこしの一つとして提案されたもの。 植えられている桜182本は、町民に里親(オーナー制度)となってもらっている。2005(平成17)年に植樹された。 北相馬郡利根町布川。利根川桜堤の地図 春には桜のトンネルとなる 利根川堤の彼岸花 利根町役場近くの利根川堤防上、利根川桜堤と利根町役場の間にある。堤防の斜面に多くの彼岸花が咲く。 北相馬郡利根町布川。利根川の彼岸花の地図 利根川堤の彼岸花 とね七福神 1周約12km。 ■毘沙門天 徳満寺 徳満寺客殿脇にある。毘沙門天のほか、小さな七福神が並ぶ。(寺院については上記参照) 北相馬郡利根町布川3004。徳満寺の地図 毘沙門天 ■弁財天 来見寺 来見寺本堂前にある。(寺院については上記参照) 北相馬郡利根町布川3080。来見寺の地図 弁財天 ■恵比寿天 布川神社 布川神社拝殿左手にある。(神社については上記参照) 北相馬郡利根町布川1779。布川神社の地図 恵比寿天 ■寿老人 応順寺 山門を入った右手にある。(寺院については上記参照) 北相馬郡利根町羽中1431。応順寺の地図 寿老人 ■大黒天 蛟蝄神社 蛟蝄神社門の宮鳥居脇にある。(神社については上記参照) 北相馬郡利根町立木2184。蛟もう神社の地図 大黒天 ■布袋尊 円明寺 円明寺本堂左手にある。(寺院については上記参照) 北相馬郡利根町立木1368。円明寺の地図 布袋尊 ■福禄寿 早尾天神社 早尾天神社の参道右側にある。 北相馬郡利根町早尾74−1。早尾天神社の地図 福禄寿(左)、早尾天神社社殿(右) 河内町大利根飛行場利根川の河川敷にある飛行場。滑走路の長さは600m、幅20m。 小型機、モーターグライダー、グライダーの離着陸を行っている。 総面積84150平方m。1964(昭和39)年開設。 稲敷郡河内町大徳鍋子新田897。大利根飛行場の地図 かわち夢楽 かわちむら。河内町産業観光交流拠点施設。新鮮野菜を提供する農産物等直売所はじめ、 田園風景を一望できる展望テラスがあるカフェ「Good Life Coffee」がある。 また、レンタサイクルの「サイクルステーション」、NAA(成田国際空港株式会社)茨城地域相談センター (愛称=そらぽーと成田空港コミュニティラウンジ)が入る。 同地には農産物の直販センターがあったが、2022(令和4)年4月17日、かわち夢楽として新たに生まれ変わった。 直売所とカフェの営業時間は午前9時から午後6時(12月〜3月の冬期は午後5時まで)。月曜日定休。 稲敷郡河内町長竿4641。かわち夢楽の地図 かわち夢楽 かわちイルミネーション 水と緑のふれあい公園=下記参照=を会場に行われている。11月中旬から翌年の1月中旬まで実施。 公園の中心にある不動免沼を取り囲むように行われており、沼に反射するイルミネーションが美しい。点灯期間中にはさまざまなイベントも行われている。。 かわちイルミネーション、中央が不動免沼 七色に変わるイルミネーション(左)、樹木を使ったイルミネーションのトンネル 沼に突き出したイルミネーション(左)、入口のイルミネーション(右) 水と緑のふれあい公園 不動免沼を中心にした公園。野球場やサッカー場、親水広場、子ども広場などがある。 稲敷郡河内町長竿5412。水と緑のふれあい公園の地図 水と緑のふれあい公園 水と緑のふれあい公園の桜 水と緑のふれあい公園内には多くの桜がある。 水と緑のふれあい公園の桜 側高神社 そばたかじんじゃ 祭神は天津彦火火出見命(あまつひこほほでみのみこと)。 文永年間(1264〜74)あるいは永徳年間(1381〜83年)のある朝、漁をしていた男に白髭の翁が現れ、 「吾は大倉の神ぞ。われを厚く祀れば諸難、殊に火難を除くべし」と告げて消えた。 男は早速村人に諮り、大倉村(現香取市)の側高神社の御分霊を迎え大嶋河岸に祀り鎮守とした。 寛永年間(1624〜43年)に現在地に遷座した。1873(明治6)年村社。 河内町の文化財に指定されている本殿は、1714(正徳4)年の建立。一間社流造り。 稲敷郡河内町金江津4272。側高神社の地図 側高神社社殿 八幡香取神社 祭神は誉田別命、経津主命。1668(寛文8)年8月創建。旧村社。 本殿は流造鉛板葺方1間、拝殿は瓦葺き間口4間、奥行2間。 稲敷郡河内町手栗824。八幡香取神社の地図 八幡香取神社の拝殿 八幡香取神社の本殿(左)、同じく八幡香取神社の鳥居(右) 妙行寺 満足山極楽院妙行寺。天台宗の寺。創建は806(大同元)年、満願上人の開基。本尊は木造阿弥陀如来坐像。檜材、寄木造、像高107cm。 慶派の流れをくむ仏像で、鎌倉時代の作と伝わる。茨城県指定文化財。 境内には法華塔(三義人供養塔)がある。これは、1817(文化14)年、生板村など天領8ヶ村の農民が、凶作にもかかわらず重くなる年貢に耐えかねて、 江戸の代官邸及び勘定奉行所に門訴した事件で、獄死した指導者、片岡万平、石山市左衛門、成毛与五衛門3人の供養塔。 1823(文政6)年の建立。塔高4.1m。3人の戒名が刻まれている。また塔には、3人を陰で支えた亮海和尚、台座には建立に協力した13ヶ村100名に及ぶ村民の名が残されている。 現在でも12月の第1日曜日に法要が行われている。河内町指定文化財第1号。 このほか境内には、河内町の天然記念物に指定されているイチョウがある。目通り幹周り約4.2m、樹高約30m。 茨城百八地蔵尊霊場第71番札所。霊場の詳細は茨城百八地蔵尊霊場へ。 稲敷郡河内町生板4947。妙行寺の地図 妙行寺本堂(左)、三義人供養塔(右) 妙行寺の枝垂桜 境内に複数の枝垂桜がある。近年植樹されたものと思われ、 現在も植樹が続けられているようで、苗木が植えられていることもあり、今後多くの桜に境内が彩られていくことになりそう。 山門近くの参道にある枝垂桜 同じく山門近くの枝垂桜(左)、駐車樹の枝垂桜(右) 妙行寺の紅葉 本堂前の銀杏はじめ、同じく楓などが紅葉する。 銀杏の紅葉(左)、本堂前の紅葉(右) 勝福寺 高騎山勝福寺。真言宗智山派。本尊は金剛界大日如来と胎蔵界大日如来からなる両部大日如来。 また「まっくら観音」と呼ばれる秘仏の千手観音が祀られている。両部大日如来と千手観音は河内町指定文化財。 このほか心願観音も祀られている。 寺名から「何事にも勝って福が授かる寺」といい、一心にお参りすれば必ず福が向いてくるという。江戸時代初期寛文年間(1661〜72年)の創建。 祐圓上人の開山。 毎年8月9日は「まっくら観音ご縁日」で、多くの金魚の提灯が奉納されることで知られる(下記参照)。 また大晦日には除夜の鐘がつかれ、新年にかけて多くの人でにぎわう。 茨城百八地蔵尊霊場第72番札所。霊場の詳細は茨城百八地蔵尊霊場へ。 御朱印複数有。寺院の御朱印については御朱印・寺院も参照。 稲敷郡河内町羽子騎9。勝福寺の地図 勝福寺本堂(左)、御朱印(右) 鐘楼(左)、山門(右) まっくら観音 まっくら観音縁日。真暗観音。勝福寺で毎年8月9日に開かれる縁日。奉納された多くの「金魚提灯」が境内を飾リ、夜空を舞う金魚として知られる。 邪気払い札で、厄払い、悪払いを行う。また年に一度、秘仏の千手観音(まっくら観音)が御開帳される。 金魚提灯は、古くから赤や朱色は魔除けなど災いを除くといい厄落としのほか、金魚だけに金運にも御利益があるとされ、毎年100匹以上の奉納がある。 なお「まっくら観音」の名前は、普段は厨子に閉じ込められその姿が見られないことからという。 縁日当日は、午後7時から御護摩修行。参詣者の諸願成就を祈念する。このほか、遠方から来る参詣者のために当日は臨時駐車場(無料)も設けられる。 まっくら観音で奉納された金魚の提灯 まっくら観音縁日当日の本堂前(左)、同じく境内(右) 土師神社の桜 勝福寺の入口にある神社。神社の参道が桜並木となっている。 稲敷郡河内町羽子騎。土師神社の地図 土師神社の桜 海禅寺 龍峰山海禅寺。曹洞宗の寺。本尊は河内町の文化財に指定されている釈迦如来坐像。 創建は、1558(永禄元)年、鎌倉・円覚寺の義雲和尚が、臨済宗の寺、長竿山海蔵寺として開いたのが最初。 1673(延宝元)年、空譽国存和尚が現在地に本堂などを建て、稲敷市(旧江戸崎町)の曹洞宗管天寺8世日洲呑堯和尚を勧請した。 山門は、禅宗式の四脚門。蟇股、虹梁、木鼻の彫刻は江戸時代・享保期(1716〜35年)の特徴を持つ。 楼門は、入母屋造、2階建て、鐘楼門形式。同じく蟇股、虹梁、木鼻の彫刻は江戸時代・天明期(1781〜88年)の特徴を持つ。 いずれも河内町の文化財に指定されている。 稲敷郡河内町長竿104。海禅寺の地図 海禅寺楼門 海禅寺山門(左)、本堂(右) 長竿亭 旧長竿邸。この地の名主の家。家屋は大正時代に建てられたもので土間と田の字の構成など、日本の伝統的な民家スタイルを良く残している。 町の小さな活動拠点としてパブリックスペースがあるほか、昼は北海道産のそば粉を使った手打ちそばを、夜は本格的な懐石料理を出している。 また河内産の大豆を使った湯葉を提供している。 空き家となって10年後に河内町に寄付され、地方創生加速化交付金を活用して官民協働により再生された。 2016(平成28)年12月オープン。昼は午前11時〜午後2時、月曜日定休。 稲敷郡河内町長竿3901。長竿亭の地図 長竿亭入口 愛宕神社 生板鍋子新田 水田の中のポツンと神社として、写真愛好家らに人気がある神社。特に霧の日には幻想的な姿を見せる。 祭神は迦具槌命。同地区は江戸時代に開墾されたところで、同神社は鎮守とされる。 稲敷郡河内町生板鍋子新田。愛宕神社・生板鍋子新田の地図 生板鍋子新田の愛宕神社(左)、同じく側面から(右)
copyright © 2007-2024 つくば新聞 by tsukubapress.com all rights reserved.
|