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水郷筑波国定公園
筑波山域は、南東側の宝鏡山、北側の足尾山、加波山とともに、ほぼ全域が水郷筑波国定公園の指定を受けている。
霞ヶ浦を中心とした水郷筑波国定公園について紹介する。なお、霞ヶ浦については、霞ケ浦と表記されることも多い。
また、霞ヶ浦は、西浦、北浦、外浪逆浦、北利根川、鰐川、常陸川を含んだ河川法上の「常陸利根川」全体を指すこともあるが、当サイトでは西浦のみを指すものとする。
また、水郷筑波国定公園を構成する千葉県側の関係自治体、銚子市、香取市、東庄町の主な観光地も紹介する。
国定公園とは 国立公園に準じる景勝地として、自然公園法に基づいて環境大臣が指定した公園。国立公園が国の直接管理なのに対し、国定公園は都道府県が管理している。 琵琶湖国定公園、越前加賀海岸国定公園、ニセコ積丹小樽海岸国定公園、下北半島国定公園など現在は、日本全国で56カ所ある。 範囲 茨城県と千葉県にまたがる約34300ha。筑波山、加波山などの内陸山岳地と、霞ヶ浦、北浦、潮来、佐原などの水郷地帯、さらに、鹿島神宮、香取神宮、犬吠埼〜屏風ヶ浦に至る海岸線を含めた地域。 海、川、湖、山とバリエーション豊かで、江戸時代から人々に親しまれた景勝地が多く、現在も多く利用者が訪れている。 また、鹿島神宮、香取神宮、筑波山神社など、著名な神社があるほか、山岳信仰や歴史的景観など、文化的景観保護の意味合いも強い。 千葉県側は銚子市、香取市、東庄町、茨城県側は鹿嶋市、神栖市、潮来市、土浦市、つくば市、稲敷市、かすみがうら市、石岡市、桜川市、行方市、小美玉市、阿見町、美浦村。 歴史 1959(昭和34)年、霞ヶ浦沿岸、鹿島神宮、香取神宮、水郷大橋以東の利根川沿岸、横利根川、北利根川、与田浦、下津海岸、神之池、銚子黒生海岸から屏風ヶ浦一帯が水郷国定公園として指定される。 1969(昭和44)年、筑波山、加波山地域を編入し、水郷筑波国定公園となる。 水郷 茨城県潮来市、千葉県香取市(佐原)を中心とした利根川下流域。両市内には、今でも水路が多くあり、風情のある街並みとして景観上保全されている場所も多い。 また、さっぱと呼ばれる小舟による十二橋巡りや観光あやめ園などもある。香取市で夏と秋に行われる佐原の大祭は国の重要無形民俗文化財。 霞ヶ浦 西浦。面積約172平方km。わが国第2位の湖面積を持つ。ただ、水深は平均約4m、最大で7m程度と浅く、貯水量は約0.7立法km、全国でベスト10にも入らない。 流域面積は、2000平方km以上あり広大。筑波山周辺(つくば市のおよそ北側半分)は霞ヶ浦の流域で水源地。 もともとは汽水湖だったが、水利用と塩害防止などを目的に、1963(昭和38)年、常陸川水門が完成し、淡水化された。 全域が水郷筑波国定公園に指定されている。観光帆曳き船や遊覧船が運航する。ワカサギが有名なほか、多くの魚が獲れ、これらを利用した煮干や甘露煮が名産品となっている。 淡水化後は、水質が悪化し、アオコなどが発生するなど、死の湖のイメージがあったが、最近では、だいぶ改善している。 土浦市大岩田から見た霞ヶ浦 北浦 面積約36平方km。最大水深は約10m。貯水量は0.18立方km。 行方市新宮から見た北浦 外浪逆浦 そとなさかうら 霞ヶ浦と北浦の合流部にある。面積約6平方km。かつて浪逆浦と呼ばれていたが水害防止を目的に堤防で南北に仕切り南が外浪逆浦、北を内浪逆浦といった。 その後内浪逆浦は干拓事業によって消滅している。 夕日の撮影ポイントとして知られ、神栖市には夕日を見る展望台がある「なさか夕日の郷公園」がある。 また外浪逆浦ごしに夕日のダイヤモンド富士が見られる。 神栖市下幡木から見た外浪逆浦 北利根川 霞ヶ浦と外浪逆浦を結ぶ。現在は北利根川と常陸川を総称して常陸利根川表記していることが多い。 鰐川 北浦と外浪逆浦を結ぶ。 常陸川 外浪逆浦と利根川合流まで。常陸川大橋先で利根川に合流する。常陸川大橋の場所に常陸川水門がある。現在は常陸川と北利根川を総称して常陸利根川と表記していることが多い。 利根川合流部には常陸川水門がある。 常陸利根川 狭義では霞ヶ浦と利根川の間の河川部を指す。また、霞ヶ浦、北浦、外浪逆浦、北利根川、常陸川、鰐川の全てを利根川の支流とした名称。これらの法律上の名称でもある。 土浦入り 霞ヶ浦(西浦)の土浦市方面に伸びている水域。北側をかすみがうら市(旧霞ヶ浦町、旧出島村)、西側を土浦市、南側を阿見町、美浦村に囲まれている。 土浦市沖宿から見た土浦入り 高浜入り 霞ヶ浦(西浦)の石岡市方面に伸びている水域。北側を小美玉市(旧玉里村、旧小川町)、西側を石岡市、 南側をかすみがうら市(旧霞ヶ浦町、旧出島村)、東側を行方市(旧玉造町)に囲まれている。 小美玉市高崎から見た高浜入り ダムカード 霞ヶ浦と北浦ののダムカードは2017(平成29)年4月から発行されている。 ダムカードとは、ダムの事をより知ってもらおうと国土交通省と独立行政法人水資源機構によって2007(平成19)年から発行されている。 表面がダムの写真、裏面にダムの形式や貯水量が記載されている。 両カードに記載されているデータを見ると、ともにダム形式は「湖沼」、堤防高は「天端高Y.P.+3.5m」となっている。 同じく両カードともダムの目的は「FAWI」と表記されており、 Fは洪水調節、Aはかんがい用水、Wは水道用水、そしてIが工業用水を意味する。 ダムカードの表面写真は、霞ヶ浦が妙技の鼻の航空写真、同じく北浦が鹿島神宮の水上大鳥居と北側の神宮橋、新神宮橋、 JR鹿島線の鉄橋を望む航空写真が使われている。また、両カードともメインのダムカード名は「霞ヶ浦」で それぞれカッコ書きで(西浦)、(北浦)と書かれている。 このほか、霞ヶ浦関係では、利根川河口堰のダムカードがある。 霞ヶ浦のダムカード(左)、同じく北浦のダムカード(右) 霞ヶ浦の朝日 霞ヶ浦、北浦はいずれも朝日の名所として知られる。 かすみがうら市加茂の霞ヶ浦湖岸からの朝日 北浦の朝日 北浦にも湖越しの朝日が見られる場所が多い。 行方市宇崎の北浦湖岸からの朝日 霞ヶ浦の夕日 霞ヶ浦には、いくつもの夕日の名所がある。 行方市麻生の天王崎公園湖岸から湖越しに見た夕日 北浦の夕日 北浦も夕日が見られる場所として知られる。 鹿嶋市武井の北浦湖岸からの夕日 外浪逆浦の夕日 外浪逆浦は夕日の名所として知られる。神栖市下幡木の外浪逆浦湖畔には夕日を見られる展望台を備えた「なさか夕日の郷公園」がある。 神栖市下幡木から見た外浪逆浦湖岸からの夕日 観光帆曳き船 大きな帆を張り、優雅に湖面を移動して魚を獲る帆曳き船(帆引き船)。漁の時期になると多くの帆が湖面に浮かび、霞ヶ浦の風物詩といわれた。 しかし、動力のついた船が普及するにともない、実際にこの船で漁をすることは無くなったが、観光用に運航されている。 2018(平成30)年3月霞ヶ浦の帆引き網漁の技術として国選択無形民俗文化財指定。 運航しているのは、土浦市、かすみがうら市、行方市の3市4カ所。地上からも見ることは出来るが、かなり小さくしか見られない。 このため、各所からは伴走船(土浦市は遊覧船)が出ている。伴走船ないし遊覧船に乗船することで帆曳き船を近くで見ることが出来る。なお、帆曳き船への乗船は出来ない(4カ所とも)。 また、晴れでも強風の場合もしくはまったくの無風の場合、運休となる場合がある。 土浦市は7月下旬から10月中旬の毎週土日及び祝日運航。土浦港から遊覧船ホワイトアイリス号(午後1時30分出航)、ジェットホイルつくば号(午後1時25分出航)を利用。 料金はホワイトアイリス号大人1500円(高校生以上)、小中学生750円。ジェットホイルつくばが大人1680円、小人840円。 かすみがうら市は7月下旬から11月下旬の日曜日運航。伴走船の乗船は、歩崎公園自由広場で受付、乗船場所は歩崎公園近くの志戸崎漁港。出航は午後2時(11月は午後4時出航)。 料金は大人2000円(高校生以上)、小中学生1000円。 行方市は9月から12月上旬の毎週土日(9月は日曜日のみ)運航。伴走船の乗船は、玉造地区と麻生地区の2カ所。玉造地区は道の駅たまつくり帆引き船事務所、麻生地区は白帆の湯前駐車場で受付。 乗船場所は玉造地区が事務所近くの帆引き船桟橋、麻生地区が古宿舟溜。午後1時30分と午後3時30分の1日2回出航。時間は30分〜40分程度。 料金は大人2000円(高校生以上)、小中学生1000円。 土浦市沖宿沖の観光帆曳き船 霞ヶ浦湖岸道路 その名の通り霞ヶ浦の湖岸に設けられた道路。一部迂回する必要はあるが、ほぼ霞ヶ浦を一周することができる。延長は約130km。 以前は、未舗装道路だったが、現在ではほぼ全線で舗装道路になっている。 防衛省施設などは湖岸を通れず迂回することになる。一部は霞ヶ浦サイクリングロードとなっている。 同じく、かすみがうら市と石岡市部分は霞ヶ浦サイクリングコースになっている。このため他の部分も含め、サイクリングを楽しむ人たちが多い。 つくば霞ヶ浦りんりんロードについてはつくばりんりんロードを参照。 霞ヶ浦湖岸道路、土浦市沖宿付近 霞ヶ浦湖岸桜堤・玉造甲 行方市玉造甲の霞ヶ浦湖岸の桜並木。茨城県水産試験場内水面支場に隣接してある。 行方市玉造甲。桜堤玉造甲の地図 行方市玉造甲の桜堤 霞ヶ浦湖岸桜堤・手賀 行方市手賀の霞ヶ浦湖岸の桜並木。 行方市手賀。桜堤手賀の地図 行方市手賀の桜堤 霞ヶ浦湖岸桜堤・富田 行方市富田の霞ヶ浦湖岸の桜並木。 行方市富田。桜堤富田の地図 行方市富田の桜堤 霞ヶ浦湖岸桜堤・下玉里 小美玉市下玉里の霞ヶ浦湖岸の桜並木。大井戸湖岸公園に隣接してある。 小美玉市下玉里。桜堤下玉里の地図 小美玉市下玉里の桜堤 霞ヶ浦湖岸堤のコスモス 霞ヶ浦湖岸堤に植えられたコスモス。小美玉市高崎から下玉里にかけてある。 小美玉市高崎、下玉里。霞ヶ浦湖岸堤の地図 小美玉市下玉里の霞ヶ浦湖岸提のコスモス 利根川河口堰 利根川の河口から18.5km上流、常陸利根川合流部のすぐ上流にある水門。茨城県側が神栖市太田、千葉県側が香取郡東庄町新宿。 1965(昭和40)年12月着工、1971(昭和46)年1月完成。7つの制水門、2つの調整門、閘門からなる。両側に魚道がある。 利根川下流域の塩害防止のため設けられた。 利根川河口堰の地図 常陸川水門 常陸川の利根川合流部にある水門。通称、逆水門。もともと、霞ヶ浦、北浦は、汽水湖だったが、この水門の完成で、海からの海水を遮断し、淡水化に成功した。 水道用水、農業用水、工業用水と幅広く水資源が利用できるようになった。その反面、霞ヶ浦の水質汚濁につながったとの指摘がある。 1959(昭和34)年2月に工事を開始し、1963(昭和38)年5月に完成した。 神栖市太田。常陸川水門の地図 霞ヶ浦大橋 行方市とかすみがうら市を結ぶ橋。橋長1100km。 1987(昭和62)年3月3日、霞ヶ浦大橋有料道路として開通。2005(平成17)年1月1日無料開放された。霞ヶ浦に架かる唯一の橋。 開通当時の両岸の自治体は、行方郡玉造町、新治郡出島村だった。1993(平成5)年4月1日、国道354号線に昇格している。 霞ヶ浦大橋の地図 かすみがうら市側から見た霞ヶ浦大橋(左)、同じくかすみがうら市側から見た橋上(右) 鹿行大橋 行方市山田と鉾田市札を結ぶ橋。旧橋は、橋長404.6m。1968(昭和43)年6月、北浦唯一の橋として完成。 幅員4mの一車線で、このため途中に車がすれ違うための待避所があった。14t以上、、幅2.4m以上の車輌は通行禁止だった。 2011(平成23)年3月11日、東日本大震災で橋桁が崩落した。 開通当時の両岸の自治体は、行方郡北浦村山田、鹿島郡大洋村札だった。 1993(平成5)年4月1日、国道354号線に昇格した。国道でありながら、すれ違いもできない幅の狭い橋であることから橋が「酷道」として紹介されることが多かった。 新橋は、2012(平成24)年4月26日完成。従来の橋の北側に架けられた。橋長415m。 鹿行大橋の地図 行方市側から見た鹿行大橋 北浦大橋 北浦に架かる橋。鹿嶋市津賀と行方市白浜を結ぶ。愛称はサン・ブリッジ。 1995(平成7)年1月開通。橋長1295.8m。茨城県内で最も長い橋。 また、淡水湖に架かる橋では琵琶湖の琵琶湖大橋に次いで日本で2番目に長い。 開通当時の両岸の自治体は鹿島郡大野村と行方郡麻生町だった。 北浦大橋の地図 行方市側から見た北浦大橋 神宮橋 北浦に架かり、潮来市延方と鹿嶋市大船津を結ぶ国道51号の橋。 橋長950m。現在の橋は2代目。 初代の橋は、1928(昭和3)年9月28日起工、1929(昭和4)年11月8日開通。橋長878m、幅員6.2m。 当時の両岸の自治体は行方郡延方村、鹿島郡豊津村。 現在の橋は1960(昭和35)年開通。朱塗りの欄干、橋柱の擬宝珠が特徴。 神宮橋の地図 左岸下流側から見た神宮橋 新神宮橋 北浦に架かり、潮来市延方と鹿嶋市大船津を結ぶ国道51号鹿嶋バイパスの橋。神宮橋に並行している。 橋長1075m、幅員11.75m(車道7m、歩道3.5m、路肩1.25m)。2002(平成14)年3月完成、同年4月25日開通。 FIFAワールドカップ日韓大会で、カシマサッカースタジアムが会場となったことから、それに合わせて開通した。 新神宮橋の地図 右岸下流側から見た新神宮橋 鹿島線北浦川橋梁 北浦に架かるJR鹿島線の橋。両岸は潮来市延方と鹿嶋市大船津。全長1236m。 北浦川橋梁の地図 右岸下流側から見たJR鹿島線北浦川橋梁 銚子大橋 利根川の最も河口近くに架かる橋。千葉県銚子市と茨城県神栖市を結ぶ国道124号の橋。 現在の橋は2013(平成25)年に完成した2代目。 橋長1209.1m、幅員11m(車道7.5m、歩道3.5m)。旧橋の老朽化に伴い、2004(平成16)年工事着手、 2005(平成17)年9月15日起工した。2009(平成21)年から完成部分について順次供用開始。 当時は新橋と旧橋をまたいで通過した。2013(平成25)年3月7日全線開通。 旧橋は、橋長1203.2m、幅員7m。1960(昭和35)年3月5日建設開始、1962(昭和37)年11月完成、 同年12月10日、有料道路として開通。1964(昭和39)年の年間利用は1日平均4万台以上あり、当初予定の2倍だった。 このため、当初30年を予定していた料金徴収も1972(昭和47)年2月、徒歩通行者が無料となり、 1974(昭和49)年5月23日、全面無料開放された。 銚子大橋の地図 右岸下流側から見た銚子大橋 利根かもめ大橋 正式名所は銚子新大橋有料道路。利根川に架かり、銚子市小船木町と神栖市矢田部を結ぶ茨城県道及び千葉県道198号銚子波崎線の橋。 銚子大橋の混雑緩和などを目的に建設された。1994(平成6)年12月28日着工、2000(平成12)年3月18日開通。 通行料金は普通車200円。 利根かもめ大橋の地図 水郷大橋 利根川に架かり、茨城県稲敷市西代と千葉県香取市佐原を結ぶ国道51号の橋。 現在の橋は2代目。初代は1936(昭和11)年3月開通。橋長553m。現在の橋の約300m下流にあった。 2本の主塔を持つトラス橋で、遠くに見える筑波山に似たデザインが特徴。開通当時は、利根川下流で唯一の橋だった。 千葉県側の橋のたもとには、完成を記念した徳富蘇峰の石碑「水郷之美冠天下」が建立(現在は水郷佐原水生植物園に移転)されていた。 現在の橋は、1973(昭和48)年10月工事着手。1977(昭和52)年3月、片側1車線で暫定開通。 その後片側2車線に拡張された。橋長535.25m。幅員25.5m。主塔が1本の斜張橋。 開通当時の両岸の自治体は、稲敷郡東村と佐原市。 水郷大橋の地図 右岸下流側から見た水郷大橋 利根川大橋 利根川河口堰に並走する橋。神栖市太田と千葉県香取郡東庄町新宿を結ぶ橋。延長834m。1971(昭和46)年1月完成。 常陸川大橋と連続して茨城県神栖市と千葉県香取郡東庄町を結ぶ。茨城県道及び千葉県道260号谷原息栖東庄線。 利根川大橋の地図 常陸川大橋 常陸川水門に並走する橋。神栖市太田の常陸川に架かる橋。延長265m。1971(昭和46)年完成。 利根川大橋と連続して茨城県神栖市と千葉県香取郡東庄町を結ぶ。茨城県道及び千葉県道260号谷原息栖東庄線。 神栖市太田。常陸川大橋の地図 潮来大橋 常陸利根川に架かる橋。潮来市潮来と香取市扇島を結ぶ。延長282m。1964(昭和39)年3月完成。 別名「メロディー橋」。下流側に歩道専用の潮来側道橋があり、橋の中心部でボタンを押すと「潮来笠」などのメロディーが流れる仕組みがある。 開通当時の両岸の自治体は、行方郡潮来町と佐原市。 潮来大橋の地図 潮来市の下流側から見た潮来大橋 鰐川橋 鰐川の最も下流に架かる茨城県道50号水戸神栖線の橋。潮来市徳島と神栖市下幡木を結ぶ。 もとは茨城県道路公社による水郷有料道路の一部として建設された。橋のたもと潮来市徳島側に料金所があった。 1974(昭和49)年4月26日開通。1991(平成3)年3月11日4車線化。2009(平成21)年12月30日無料開放された。 潮来市徳島、神栖市下幡木。鰐川橋の地図 上流左岸側から見た鰐川橋 美浦村ビーチ 無補村大山にある砂浜。 美浦村大山。美浦村ビーチの地図 美浦村ビーチ ほほえみの浜 沖洲水辺プラザ。霞ヶ浦にかつて13か所あった湖水浴場(昭和40年代に全て廃止)を復活させようという試みで、 当時の美しい環境を再現しようと、2010(平成22)年に人工の砂浜が整備された。 行方市沖洲。ほほえみの浜の地図 ほほえみの浜 銚子市犬吠埼関東平野の最東端に位置する太平洋に突き出した岬。千葉県銚子市にある。山地や離島を除き、日本で一番早く日の出を見ることができる。 犬吠埼遊歩道や突端には犬吠埼燈台がある。北側には日本の渚百選にも選ばれた犬吠埼君ヶ浜がある。 銚子市犬吠埼。犬吠埼の地図 犬吠埼燈台 犬吠埼の突端にある灯台。「世界灯台100選」、「日本の灯台50選」などに選ばれている日本を代表する灯台。歴史的文化財的価値が高く、Aランクの保存灯台ともなっている。 また、全国に6つしかない最大の第1等レンズを使用した第1等灯台でもある。一般公開されており、上まで登ることができる。螺旋階段が九十九里浜にちなみ99段となっている。 銚子市犬吠埼9576。犬吠埼灯台の地図 犬吠埼燈台 君ヶ浜 犬吠埼の北側にある約1kmの浜。白砂青松と太平洋が望める景勝地で、別名「関東舞子」の愛称で文人墨客に愛されている。 1996(平成8)年7月、「日本の渚百選」に選ばれた。 浜に隣接してしおさい公園がある。 銚子市君ヶ浜。君ヶ浜の地図 銚子ポートタワー 高さ57.7m、ツインタワー構造で上部(3、4階部分)の展望館からは、太平洋や漁船の出入りなどの風景が見られる。 営業時間は午前8時30分〜午後5時30分(4月〜9月までの土曜日、日曜日、祝日及び8月は午後6時30分まで)。 大人420円、小中学生200円、65歳以上360円。 入館は閉館の30分前まで。木曜日定休。年間パスポート有。 地球の丸く見える丘展望館との共通入場券大人700円、小中学生350円。 銚子市川口町2−6385−267。銚子ポートタワーの地図 銚子ポートタワー 地球の丸く見える丘展望館 銚子半島の最も高い標高73.6mの愛宕山の山頂にある。標高90mの展望台からは太平洋を一望でき、まさに地球の丸さが感じられる。 また、北は鹿島灘から筑波山、西は屏風ケ浦から九十九里浜、さらには富士山まで見渡せるなど、まさに360度の大パノラマが堪能できる。 イベントホール、情報スペース、土産コーナーなどがある。 営業時間は午前9時〜午後6時30分(4月〜9月)、午前9時〜午後5時30分(10月〜3月)。 入館は閉館の30分前まで。年中無休。大人420円、小中学生200円、65歳以上360円。 年間パスポート有。 銚子市天王台1421−1。地球の丸く見える丘展望館の地図 地球の丸く見える丘展望館 ヤマサ醤油 創業1645(正保2)年の老舗醤油メーカー。現在は醤油、つゆ、たれ、ポン酢醤油、調味料などのほか、医療品の製造販売も行っている。また、工場内に日本で最も古いディーゼル機関車が残っている。 工場見学は予約制。午前9時〜午前11時、午後1時〜午後3時まで。見学時間は約50分。なお、土、日、祝日は工場が休みのため工場の見学はできないが工場の映画は見ることができる。 銚子市新生町2−10−1。ヤマサ醤油の地図 ヒゲタ醤油 創業1616(元和2)年の老舗醤油メーカー。醤油、つゆ、たれなどの製造販売を行っている。 工場見学は予約制。見学時間は45分〜1時間程度。また、敷地内にヒゲタ史料館がある。 なお、土、日、祝日は工場が休みのため工場の見学はできないが工場の映画及び史料館は見ることができる。 銚子市八幡町516。ヒゲタ醤油の地図 ウオッセ21 銚子ポートタワーに隣接する水産物直売所。目の前の銚子港で水揚げされた新鮮な魚介類が並ぶ。 また隣接するシーフードレストラン「うおっせ」では、同じく目の前の銚子港から仕入れた新鮮な魚介類の料理が味わえる。 銚子市川口町2−6529−34。ウオッセ21の地図 銚子電鉄 銚子電気鉄道。銚子市内の銚子駅と外川駅を結ぶ全長6.4kmの鉄道。駅は銚子、仲ノ町、観音、本銚子、笠上黒生、西海鹿島、海鹿島、君ヶ浜、犬吠、外川の全部で10駅。 経営危機で、銚子名物の醤油を使い、ぬれ煎餅を製造、発売したところ大ヒットとなった。また、「銚子」と「調子」をかけた開運切符、合格祈願切符を販売している。 銚子市新生町2−297。仲ノ町駅の地図 外川駅に留置中のデハ800形801車両(左)、観音駅(右) 屏風ヶ浦 千葉県銚子市名洗町から旭市上永井の刑部岬までの海岸線約9kmに連なる断崖絶壁。縞模様の地層がむき出しになっている。 イギリスとフランスの間のドーバー海峡にある崖に似ていることから、東洋のドーバーとも呼ばれる。 地層は下から名洗層(500万年〜200万年前)、飯岡層(200万年〜70万年前)、香取層(約20万年前)、関東ローム層からなる。 このうち崖の半分から3分の2を占めるのがシルト岩が中心の飯岡層で、シルト岩は白っぽく、 これがドーバーに似ているとされる(ドーバーと岩石の質、地層の構成はまったく違う)。 なお、消波ブロックが設置されるまで、屏風ヶ浦の海岸線は毎年5〜6m侵食したと言われている。鎌倉時代は、海岸線は2km先にあったという。 2016(平成28)年3月、国の名勝及び天然記念物指定。 銚子市名洗町の屏風ヶ浦 犬岩 外川漁港の西側にある犬に見える巨大な岩。この岩には、源義経伝説が残る。義経がこの地から船で奥州へ向かったが、 愛犬の「犬若」が海岸に残されてしまい、主君を慕って7日7晩鳴き続け8日目に犬の形の岩が現れたという。 銚子市犬若。犬岩の地図 犬岩 長崎海水浴場 犬吠埼の南側にある海水浴場。遊泳区域の外側に岩礁で組んだ防波堤があり、波が静かになっており、安心して泳ぐことが出来る。 開設期間は7月下旬から8月中旬。ライフセーバー監視時間は午前9時〜午後5時。駐車場30台(有料)。 長崎海水浴場の地図 銚子マリーナ海水浴場 やしの木など、南国気分を味わえる海水浴場。屏風ヶ浦が正面にくる。また、サンセットスポットとしても人気がある。 開設期間は7月下旬から8月中旬。ライフセーバー監視時間は午前9時〜午後5時。駐車場250台(無料)。 銚子マリーナ海水浴場の地図 銚子マリーナ海水浴場 海鹿島海水浴場 あしかじま海水浴場 君ヶ浜の北側にある海水浴場。沖合いに岩礁があるため、波が静か。磯遊びも出来る。 また以前はアシカなどが岸に訪れていたことからこの名があるという。 開設期間は7月下旬から8月中旬。ライフセーバー監視時間は午前9時〜午後5時。駐車場50台(無料)。 海鹿島海水浴場の地図 犬吠埼温泉 塩化物泉で、神経痛、筋肉痛、慢性消化器痛、冷え性などに効能がある。1996(平成8)年開湯。 犬吠崎のホテル、旅館で楽しむことが出来る。いずれの温泉も太平洋を一望できる展望露天風呂が自慢。日帰り入浴も可能。 円福寺 えんぷくじ 飯沼観音として知られる。飯沼山円福寺。真言宗の寺。本尊は十一面観世音菩薩。坂東三十三観音札所第27番札所。日本百観音最東端。 728(神亀5)年、2人の漁師が海中から本尊の十一面観世音菩薩を拾い上げた。2人は、草庵を結んでこの観音像を安置し病を癒したとされる。 天平年間(729〜749年)には行基菩薩が訪れ厨子を作って奉納、しかし観音像の方が大きく入らず、行基が祈願すると観音像が首をたれて自ら入ったという伝説が残る。 また弘仁年間(810〜824年)弘法大師がこの地を訪れ、台座や光背を作り開眼供養を行ったという。 1578(天正6)年、下総国守護千葉氏の流れをくむ海上長者が壮大な伽藍を奉納した。 寺は、銚子の町の中心部にある。銚子はこの寺の門前町として発展した。 かつては一つの境内地だったが、現在は観音堂などがある本堂と大師堂などがある本坊の2つに分かれている。 本堂や仁王門は戦災で焼け、いずれも戦後の再建。仁王門は1971(昭和46)年の再建。 五重塔は高さ33.55m、千葉県内で唯一の五重塔。2009(平成21)年の建立。 本堂前に銚子大仏がある=下記参照。 本坊側の大師堂は1847(嘉永元)年の再建。 御朱印、オリジナル御朱印帳、銚子電鉄コラボ御朱印帳有。御朱印については御朱印・寺院も参照。 坂東三十三観音霊場については坂東三十三観音霊場も参照。 銚子市馬場町1−1。円福寺の地図 円福寺観音堂(左)、大師堂。観音堂の場所とは離れている(右) 円福寺仁王門(左)、五重塔(右) 坂東三十三観音札所第27番札所御朱印(左)、銚子電鉄コラボ御朱印帳表紙(中)、銚子電鉄コラボ御朱印帳裏表紙(右) 銚子大佛 銚子大仏。円福寺(飯沼観音)の本堂に前にある。1丈7尺(約5.4m)の阿弥陀如来坐像。1711(正徳元)年建立。 戦災でも焼けなかった。また膝と背中に第2次世界大戦で受けた機銃掃射の弾丸跡が残る。 御朱印有。授与は飯沼観音。御朱印については御朱印・神社も参照。 銚子大仏(左)、銚子大仏御朱印(右) 飯沼水準原標点 水準原標点は、水準測量(高さを測る測量)を行う際の原点となる点。 飯沼水準原標点は、1872(明治5)年に日本で最初に設けられた。飯沼観音の境内にある。 明治政府の招聘外国人技師、リンドが利根川、江戸川の水準測量を行う祭、飯沼観音下の河岸に量水標(水位尺)を 設けて平均水位を観測した。このデータをもとに飯沼観音内に設置されたのが水準原標点。 日本で最初に設けられたものであることから日本水位尺(JapanPell=J.P.)と名付けられた。 さらにこれをもとに、現在でも使用している利根川、江戸川の基準面であるY.P.=YedogawaPellや 荒川の基準面A.P.=ArakawaPellが定められた。 2015(平成27)年11月、日本土木学会は「近代測量の出発点となる記念碑」として「選奨土木遺産」に認定した。 飯沼水準原標点、保護コンクリートの内側、13cm角が水準原標点 銚港神社 円福寺の脇にある神社。祭神は水の神である闇淤加美神(くらおかみのかみ)。風の神である級津彦神(しなつひこのかみ)、級津姫神(しなつひめのかみ)を相殿に祀る。 また、学問の神、菅原道真公と火の神、火遇突智神(かぐつちのかみ)を配祀する。大漁海上安全、五穀豊穣、商売繁盛、厄除けなどに御利益があるとされる。 創建は奈良時代の養老年間(717〜23年)と伝えられ、龍蔵権現(りゅうぞうごんげん)として隣接する円福寺(飯沼観音)とともに信仰されていた。 明治初期の神仏分離により1869(明治2)年5月、銚港神社となった。1873(明治6)年8月、飯沼村、新生村、荒野村、今宮村、松本村、本城村、 長塚村の総氏神として郷社、1945(昭和20)年、県社昇格の内定していたが、そのまま社格制度が廃止となった。 社殿に掲げられている扁額は内閣総理大臣、吉田茂の揮毫によるもので、東京築地魚市場「銚子会」により1958(昭和33)年に奉納された。 銚港神社の入口鳥居脇には樹齢300年ともいわれる銀杏の御神木がある。さらにその脇には大物主命を祀る境内社の金刀比羅宮。 御朱印有。御朱印については御朱印・神社も参照。 銚子市馬場1−1。銚港神社の地図 銚港神社(左)、御朱印(右) 鳥居ごしに参道(左)、鳥居脇の御神木(右) 境内社のの金刀比羅宮(左)、銚港神社の扁額と両側に奉納に協力した東京築地魚市場「銚子会」のメンバーが書かれた額(右) 猿田神社 祭神は猿田彦大神(サルタヒコオオカミ)、天鈿女命(アメノウズメノミコト)、菊理媛命(ククリヒメノミコト)。 創建は、第11代垂仁天皇25年(紀元前5年)とされる。八方除け、交通安全、家内安全、商売繁盛、厄除けなどに御利益があるとされる。 60年に一度の庚申の年に式年大祭神幸祭が行われる。 本殿は1574(天正2)年再建、1680(延宝8)年改築。千葉県指定文化財。 御朱印有。御朱印については御朱印・神社も参照。 銚子市猿田町1677。猿田神社の地図 猿田神社拝殿(左)、御朱印(右) 猿田神社本殿(左)、元宮(右) 川口神社 986(寛和2)年の創建とされる。祭神は速秋津姫命。銚子港を見下ろす高台にあるため、漁業関係者の信仰を集める。 大潮祭は、大漁や海上安全を祈願する祭り=下記参照=。 陰陽師・安倍晴明の伝説が残る。地元の長者の娘に延命姫と呼ばれる姫がいた。 姫は晴明の嫁となったが、容姿が醜かったことから、晴明は、履物を海岸に置いて、身を隠してしまった。 これを見た延命姫は、晴明が死んだものと思い、海に身を投げて死んでしまったという。 その後、姫の歯と櫛が流れ着き、土地の人がこれを哀れんで祠を建て、歯櫛明神と呼ばれるようになったという。 歯櫛明神はいつごろからか白紙明神となり、明治に入って川口神社と改められた。 御朱印有。御朱印については御朱印・神社も参照。 銚子市川口町2−6378。川口神社の地図 川口神社拝殿(左)、御朱印(右) 川口神社鳥居(左)、社殿前からの眺望。銚子漁港の入口が見える(右) 川口神社大潮祭 川口神社の祭礼。旧歴の6月15日に開催される。漁業関係者が神輿を担ぎ、大漁や海上安全を祈願する。いずれも1t超の重量があるという宮神輿2基が出る。 当日は午前6時から神事。同6時30分出御する。参道の長い階段を一気に下る。氏子地域を1日かけて渡御する。 途中の銚子漁協第2市場では2基の神輿による勇壮な神輿の練り上げが行われる。 午後5時ごろ神社に還御する。同じく参道の長い階段を一気に上る。 出御する大神輿 出御する神輿(左)、出御の神事を終え境内で担がれる2基の宮神輿(右) 海上八幡宮 うながみはちまんぐう 祭神は応神天皇、比売大神、神功皇后。創建は807(大同2)年、豊前宇佐八幡宮を勧請したと伝わる。 江戸時代は海上郡60余郷の総鎮守で総社八幡宮と呼ばれた。 本殿は、正面三間、奥行二間の三間社流造で1683(天和3)年の建立と推定されている。千葉県指定文化財。 御朱印有。御朱印については御朱印・神社も参照。 銚子市柴崎町1−7。海上八幡宮の地図 海上八幡宮拝殿(左)、御朱印(右) 海上八幡宮本殿(左)、鳥居(右) 渡海神社 とかいじんじゃ 祭神は猿田彦大神、綿津見大神。709(和銅2)年、現在の銚子市外川町に創建された。 976(貞元元)年、津波のため現在地に移る。1674(延宝2)年との説もある。旧郷社。 約2000坪ある境内林は「渡海神社の極相林」として千葉県の天然記念物に指定されている。 御朱印有。御朱印については御朱印・神社も参照。 銚子市高神西町2。渡海神社の地図 渡海神社拝殿(左)、御朱印(右) 白幡神社 創建年代は不詳だが、源義経が弁慶らと当地を訪れた際、残していった(源氏の)白旗を祀ったのが始まりとの伝説が残る。 祭神は味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)。7月の第3日曜日に神輿の渡御が行われる。 銚子市中央町8−19。白幡神社の地図 白幡神社 宇賀大神 創建は825(天長2)年とされる。祭神は倉稲魂命。例大祭は旧暦6月15日で「大潮祭」として行われ、神輿の渡御がある。 銚子市松岸町。宇賀大神の地図 宇賀大神 菅原大神 1131(天承元)年の創建。祭神は菅原道真。学問の神様だが、こちらには子宝石があり、子授けの神様として信仰厚い。 同神社には大小約90個の子産石(子宝石)があり、これを抱くと子供が授かると伝わる。この石を抱けるのが、2月25日と11月25日の春と秋の例祭だけで、 この時には御利益を求めて近隣だけでなく全国からの参拝がある。 この子産石はもともと銚子桜井ノ御産宮にあったもので、同宮が倒壊したことから同神社に遷されたという。 銚子市桜井町60。菅原大神の地図 菅原大神 妙福寺 海上山妙福寺。日蓮宗。境内には妙見宮があり銚子の妙見様として知られる。 1121(正和3)年、日蓮上人の直弟子日高上人が開基となり、日祐上人が開創した。 妙見宮は、聖徳太子の作とされる北辰妙見大菩薩が祀られている。東海鎮護の神として信仰されている。 藤の寺として知られ、花の時期には多くの花見客でにぎわう(下記参照)。 また、藤祭りも行われる(5月の第1土曜日、日曜日)。 銚子市妙見町1465。妙福寺の地図 妙福寺本堂 妙福寺の藤 妙福寺には複数の藤棚があるが、著名なのは本堂向かって右手前にある「臥龍の藤」。 根元が龍に似ていることからこの名があるという。樹齢は約750年とされる。 藤棚は東西10m、南北12mで、花房は約1.5mにもなる。種類は野田藤。 元京都御所にあったという由緒ある藤で、船で銚子まで廻航されてきたという。 妙福寺の臥龍の藤 満願寺 補陀洛山満願寺。犬吠崎観音。犬吠崎から約500mの愛宕山東側中腹にある。 坂東三十三観音霊場第27番札所円福寺の本尊十一面観世音の写し尊像を奉安して1976(昭和51)年開創した。 坂東三十三観音霊場をはじめ、全国にある霊場の満願成就感謝のため開かれた寺。西国、坂東、秩父、四国、諸国霊場の五ヶ所の仏足跡砂場がある。 御朱印有。御朱印については御朱印・寺院も参照。 銚子市天王台9822−1。満願寺の地図 満願寺(左)、御朱印(右) 満願寺仁王門(左)、同じく大師堂(右) 和田山不動堂 和田山寶山寺不動堂。和田不動尊。8月28日は縁日。安倍晴明の伝説が残る。周辺は東部不動ケ丘公園として整備されている。 高台にあり、公園に設けられた展望台からは銚子市街が望める。 御朱印、オリジナル御朱印帳有。授与は円福寺。御朱印については御朱印・寺院も参照。 銚子市植松町6201。和田山不動堂の地図 和田山不動堂 御朱印(左)、和田山不動堂オリジナル御朱印帳表紙(中)、同じく裏表紙(右) 銚子漁港 日本3大漁港のひとつ。2011(平成23)年以来、年間水揚量全国1位。特定第3種漁港(国指定最重要漁港)に指定されている。 利根川河口右岸にある。 銚子市新生町。銚子漁港の地図 銚子漁港 河岸公園 利根川の渡船場跡地に整備された公園。面積は約4200平方m。銚子大橋のビュースポットとして人気がある。 公衆トイレがある。 銚子市中央町3−1。河岸公園の地図 河岸公園 外川の街並み 外川漁港に面した外川の町は、港を中心に碁盤の目のように区画された街並みが特徴。港へ下る坂には、今でも石畳が残されるなど、昔ながらの風情が残る。 街並みは、昭和初期にタイムスリップでもしたかのうようなノスタルジーがある。町の玄関口である銚子電鉄の外川駅も、哀愁ある建物となっている。 銚子市外川町2−10636。外川駅の地図 外川駅 香取市香取神宮式内社。下総国一の宮。旧社格は官幣大社。日本全国に約400社ある香取神社の総本社である。 平安時代の延喜式では、当時、神宮の称号で呼ばれていたのは香取神宮のほかは、伊勢神宮、鹿島神宮だけだった。 祭神は経津主大神(伊波比主命)。創建は神武天皇18年、紀元前643年と伝えられている。例祭は4月14日。 家内安全、海上守護、心願成就、縁結び、安産、交通安全、勝運、災難除けの神として信仰されている。 神社に伝わる「海獣葡萄鏡」は、『日本三銘鏡』のひとつと称され国宝に指定されている。 白銅製。直径約30センチ。「本殿」「楼門」「古瀬戸黄釉狛犬」が重要文化財に指定されている。 本殿は、1700(元禄13)年に江戸幕府の手によって造営された。桃山様式で黒を基調とした概観が特徴。 楼門は、同じく1700(元禄13)年、江戸幕府によって造営された。壁や柱は丹塗り。 また、狛犬は、阿吽一対の古瀬戸で、室町時代の制作と推定される。阿像の高さは17.6cm、吽像は17.9cm。 阿像は250円通常切手のデザインに採用されていた。 毎年ではないが鹿島神宮の祭頭祭の祭頭囃子を奉納する「廻り祭頭」が行われることがある。 神事の後、拝殿前で祭頭囃子を奉納する。 御朱印有。御朱印については御朱印・神社も参照。 香取市香取1697。香取神宮の地図 香取神宮拝殿(左)、御朱印(右) 本殿(左)、鳥居(右) 楼門 総門(左)、要石(右) 廻り祭頭、拝殿前での祭頭囃子の奉納(左)、同じく廻り祭頭、太鼓を鳴らして参道を進む(右) 佐原の街並み 旧佐原市は、水運を利用して「江戸優り(えどまさり)」といわれるほど栄えていた。佐原の市街地の中心部を流れる小野川沿岸や香取街道周辺には、 旧商家を中心とした江戸情緒ある歴史的建造物が多数残っており、「国選定重要伝統的建造物群保存地区」(重伝建)に指定されている。 国の史跡に指定されている伊能忠敬旧宅はじめ、三菱館、福新呉服店、中村屋商店、正文堂、正上、小堀屋本店、中村屋乾物店、旧油惣商店の8件、13棟が千葉県の文化財に指定されている。 現在では、これらの街並みを利用した映画やテレビドラマのロケが各地で盛んに行われている。 小野川沿いの佐原の街並み 香取街道沿いにある三菱館(左)、同じく香取街道と小野川の交差点にある中村屋商店(右) 香取街道沿いの佐原の街並み 佐原の大祭 佐原の大祭は、旧佐原市中心市街地で、7月10日以降の金、土、日に行われる八坂神社祇園祭(夏祭り)と、 10月第2土曜日を中日とする金、土、日に行われる諏訪神社秋祭り(秋祭り)の総称で、関東3大山車祭りの一つ。 国の重要無形文化財、ユネスコ世界無形文化遺産の指定を受けている。 祭りで使われている山車=幣台(やだい)は、総欅造りで関東彫りの重厚な彫刻が飾り付けられている。 そして最大の特徴が上部にある高さ4mにもなる大人形。江戸・明治期の名人人形師によって制作されたものも多く、神様や歴史上の英雄に題材をとったものが多い。 日本3大囃子の一つとされる「佐原囃子」が街中に響く中、山車の曳き廻し(巡行)が行われる。 八坂神社祇園祭は、八坂神社のある佐原・本宿地区を中心に行われる祭りで、通称「本宿祭」。10台の山車が、曳き廻される。 諏訪神社秋祭は、諏訪神社のある佐原・新宿地区を中心に行われる祭りで、通称「新宿祭」。14台の山車が、曳き廻される。 水運で栄えた水郷佐原を代表する景観の小野川沿いはじめ、歴史的町並み(国選定重要伝統的建造物群保存地区)に指定されている 佐原地区を曳き廻される山車は、ここでしか味わえない風情がある。 なお、水郷佐原山車会館(下記参照)があり、本物の山車が交替で展示してある。 佐原の大祭について、各町内の山車等の詳細は佐原の大祭へ。 小野川沿いに整列する山車と川を進む舟 小野川沿いの道を巡行する新橋本区の山車(左)、同じく小野川沿いを巡行する下分区の山車(右) にぎわう夜の香取街道 八坂神社佐原本宿 佐原市街、小野川から東側の佐原本宿の鎮守、氏神とされる。祭神は素戔嗚尊。佐原の大祭の夏祭りは同神社の祭礼。 御朱印有。授与は側高神社社務所。御朱印については御朱印・神社も参照。 香取市佐原イ3360。八坂神社の地図 八坂神社社殿(左)、御朱印(右) 諏訪神社佐原新宿 佐原市街、小野川から西側の佐原新宿の鎮守、氏神とされる。祭神は建御名方神。佐原の大祭の秋祭りは同神社の祭礼。 御朱印有。御朱印については御朱印・神社も参照。 香取市佐原イ1020。諏訪神社の地図 諏訪神社社殿(左)、御朱印(右) 諏訪神社の階段(左)、境内から佐原市街地の眺望(右) 水郷佐原山車会館 八坂神社境内内にある。建物は3階建てで、吹き抜けのホールには、佐原の大祭で実際に使われる本物の山車が2台展示されている。 このほか、3面の巨大スクリーンのビデオシアターで祭りの紹介が行われているほか、お囃子の楽器、関東彫りの山車彫刻、山車の大人形の展示がある。 また、記念撮影用に「半纏(はんてん)」と「提灯」が用意されている。 開館時間は午前9時〜午後4時30分(祭り期間中は午後8時30分)まで。休館日は月曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始。 入館料は大人400円、小中学生200円。 香取市佐原イ3368。水郷佐原山車会館の地図 水郷佐原山車会館 伊能忠敬旧宅 伊能忠敬が佐原時代に住んでいた家で、小野川沿いにある商家。国の史跡に指定されている。 伊能家は、酒造業や米穀売買業などを営む名家。平屋造りで川沿いに土蔵を改造した店舗、奥に母屋や土蔵がある。 忠敬は、養子に入った17歳から江戸に出る50歳までここで過ごした。 香取市佐原イ1899。伊能忠敬旧宅の地図 伊能忠敬旧宅(左)、同じく内部(右) 伊能忠敬記念館 伊能忠敬の業績を紹介した記念館。50歳までを過ごした「佐原時代」はじめ、「全国測量」、「伊能図の完成」からなる。 また国宝に指定された地図、絵図など測量資料2345点がある。伊能忠敬旧宅とは川を挟んで反対側にある。 開館時間は午前9時〜午後4時30分。休館日は月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日、年末年始。 入館料は大人500円、小中学生250円。駐車場有。 香取市佐原イ1722−1。伊能忠敬記念館の地図 伊能忠敬記念館(左)、同じく記念館裏側手前から1等水準点、伊能忠敬像、象限儀のモニュメント(右) 樋橋 佐原地区の小野川に架かる橋。水が橋の途中から川に流れ落ちる橋で、その水の音感から通称「じゃあじゃあ橋」として知られる。 「残したい日本の音100選」にも選ばれている。 江戸時代前期、佐原村用水を小野川の東岸から対岸に送るために大樋が架けられたのが最初。 大樋は、それから300年ほど使われ、コンクリート製の橋が架けられたのは戦前で、樋はその橋の桁の下側に設けられた。 このことにより、樋を流れる水が小野川に溢れ出して「ジャージャー」と音をたてることから「じゃあじゃあ橋」の名称で親しまれていたという。 現在の橋は観光用に作られたもので、午前9時から午後5時まで、30分ごとに桁の両側から水が流れる仕組みになっている。 香取市佐原イ。樋橋の地図 樋橋 津宮鳥居 津宮鳥居河岸。香取神宮表参道の一之鳥居。香取神宮の祭神である経津主大神は、ここから上陸したとされ、 かつてはこの河岸から香取神宮へ向かのが正式という表参道だった。 この周辺の利根川は、香取が浦(香取の海)と呼ばれ、当時の鳥居は川の中に建てられた水中鳥居で浜鳥居といった。 水運が盛んな時代には、渡辺崋山や赤松宗旦など多くの文人墨客が、この鳥居をくぐって香取神宮を訪れた。 現在の河川敷にある鳥居は2002(平成14)年に再建されたもの。 12年に一度、午年に行われる香取神宮の式年神幸祭は、ここから神輿が御座船に乗る。 岸にある常夜灯は、1767(明和6)年建立。当時の、香取神宮、鹿島神宮、息栖神社を参詣する三社講中の人たちが 航路の安全を祈願して香取神宮に奉納したもの。当時は、利根川を行き交う船の灯台の役目を果たしていた。高さは約2.8m。 「津宮河岸の常夜燈」として香取市指定文化財。 また、与謝野晶子の歌碑が建つ。晶子が1911(明治34)年、銚子を訪れた際、津宮に立ち寄り、 宿屋で詠んだ歌「かきつばた香取の神の津の宮の宿屋に上る板の仮橋」が刻まれている。 香取市津宮。津宮鳥居の地図 利根川の河川敷に建つ津宮河岸の鳥居(左)、津宮地区から利根川方面を見る(右) 津宮河岸の常夜灯(左)、津宮河岸の与謝野晶子歌碑(右) 東薫酒造 1825(文政8)年創業の酒蔵。蔵案内、酒造りについての解説などを酒蔵見学は予約無しで可能(団体の場合は要予約)。 またラベル作り体験や仕込み体験なども行える。大吟醸の「叶」はじめ「卯兵衛」「二人静」などの銘柄がある。 香取市佐原イ。東薫酒造の地図 東薫酒造 馬場本店酒造 天和年間(1681〜83)年、大和国(奈良県)から移り糀屋として創業。酒造りを始めたのは1842(天保13)年からという。 明治時代、勝海舟先生が同店へ逗留したことを記念し大吟醸には「海舟散人」と命名。このほか「糀善」「佐原はやし」「すいごうさかり」などの銘柄がある。 また伝統の製法を守る「みりん」も人気。見学用展示有。建物の一部見学可能。 香取市佐原イ。馬場本店酒造の地図 馬場本店酒造 ちば醤油 1854(寛永7)年創業。本社工場。醤油、各種加工調味料、漬物の製造を行っている。 「下総醤油」、本醸造醤油「香取」などを製造。 工場見学は予約制。平日の午前8時30分〜午後4時。希望日の1カ月前までに予約。 千葉県香取市木内1208。ちば醤油の地図 側高神社 香取神宮第1摂社。旧郷社。主祭神は神秘とされ明らかにされていない。本殿は一間社流造で、1665(寛文5)年の建立。千葉県指定文化財。 鳥居脇にある四季の甕は、鳥居側から春の甕、夏の甕、秋の甕、冬の甕と呼ばれ、それぞれの水量が四季の降水量をあらわすとされる。 毎年1月の第2日曜日に行われる「髭撫祭(ひげなで祭、正月十日祭)」は、五穀豊穣と子孫繁栄を祈願する行事。鎌倉時代の1215(建保2)年に始まったと伝えられる。 酒を勧めるときに髭をなでることからこの名がある。香取市無形民俗文化財に指定されており、奇祭として知られる=下記参照。 御朱印有。御朱印については御朱印・神社も参照。 香取市大倉1。側高神社の地図 側高神社拝殿(左)、御朱印(右) 鳥居と手水舎(左)、四季の甕、手前から冬の甕、秋の甕、夏の甕、春の甕(右) ひげなで祭 髭撫祭。側高神社=上記参照=で行われる。約800年前、鎌倉時代の1214(建保2)年に始まったとされ、五穀豊穣と子孫繁栄を祈願する祭。 氏子の間で当番を引き継ぐ儀式で、酒を勧める際に、髭をなでることからこの名があるという。香取市指定無形民俗文化財。 当日は午後1時15分から出立式。続いて拝殿での神事の後、多聞天社前で当番引継の盃事を行う。 その後行われるひげをなでる儀式は、七引き合いの盃事と呼ばれ、2人1組で7組、当番と新当番の合わせて14組によって行われる。 各組、既定の酒を飲んだ後、さらに酒を勧める際、当番側がひげをなでる。勧める側の当番も同じだけ酒を飲むのが特徴。 1月の第2日曜日に行われている。 ひげをなでる参加者 豪快な飲み方を見せる参加者(左)、出立して拝殿に向かう(右) さわら雛めぐり 佐原地区で行われている雛飾りの展示イベント。サブタイトルが「お雛さまの舟遊び」で、3月の第1土曜日には「さわら雛舟(ひなぶね)春祭り」 と題して佐原市街地の中心部を流れる小野川で、雛舟を運行、絢爛豪華な平安絵巻が展開される。 さわら雛めぐりは、例年2月の立春から3月下旬まで行われている。佐原地区の旧家で雛人形の展示のほか、佐原地区に残る旧商家の建物公開 なども実施されている。さわら雛舟は、午前と午後の2回運行され、樋橋(ジャージャー橋)下流から成田線鉄橋下流、川岸公園前まで往復する。 香取市佐原。樋橋の地図 小野川を運行するさわら雛舟 豊玉姫神社 祭神は豊玉姫命。日本武尊が相模国から総国へ船で渡る途中、難風に遭う。綿津見神に海上安全を祈願したところ無事、総国に着いた。 日本武尊は、上陸した海上郡編玉郷の地に綿津見神の姫神、豊玉姫命を祀ったとされる。 古くは編玉郷の総鎮守として編玉総社大宮大明神と呼ばれ、中世以降は新宮大明神とも称した。現在の豊玉姫神社となったのは1872(明治5)年。 20年に一度、東庄町の東大社、旭市の雷大神とともに銚子市の外川ノ浜に神輿渡御する式年銚子大神幸祭が行われる。 香取市貝塚117−1。豊玉姫神社の地図 豊玉姫神社拝殿 山倉大神 やまくらだいじん 創建は811(弘仁2)年。祭神は高皇産霊大神、建速須佐男大神、大国主大神。かつては「大六天」の総本社だったが、明治の神仏分離で大六天を別当寺だった観福寺に移した。 1871(明治3)年、山倉大神と改めた。なお扁額には「大六天神宮」とある。本殿は1778(安永7)年の建立で香取市指定文化財。 鮭を奉納する初卯祭が12月の第1日曜日に行われている。山倉の鮭祭りとして知られる。千葉県指定無形民俗文化財。 香取市山倉2347−1。山倉大神の地図 山倉大神拝殿 山倉大神本殿(左)、同じく鳥居から境内を見る(右) 大戸神社 祭神は天手力男命(あまのたちからおのみこと)。香取神宮第1末社。旧県社。111(景行天皇40)年、日本武尊東征の際、蝦夷征討祈願のため、大戸の地に創建。 その後幾度の遷宮を経て650(白雉元)年現在地に造営された。現在の社殿は1707(宝永4)年、江戸幕府5代将軍徳川綱吉公の命により改築されたものという。 同神社に伝わる雨乞いの面とされる「羅龍王面(らりゅうおうめん)」「納曽利面(なそりめん)」及び和鏡3面は千葉県指定文化財。 五穀豊穣、家内安全、交通安全、商業繁栄などに広く信仰されている。 香取市大戸521。大戸神社の地図 大戸神社拝殿(左)、同じく本殿(右) 観福寺 妙光山蓮華院観福寺。真言宗豊山派。890(寛平2)年、尊海僧正の開基とされる。本尊は平将門の守護仏とされる聖観世音菩薩。 川崎大師、西新井大師とともに関東厄除け三大師(日本厄除三大師)のひとつ。 釈迦如来、薬師如来、地蔵菩薩、十一面観世音菩薩の金銅造懸仏(かけぼとけ)4体が国の重要文化財に指定されている。 歴代千葉氏の祈願所として信仰された。また、伊能忠敬の墓地(髪と爪を納める)がある。 御朱印有。御朱印については御朱印・寺院も参照。 香取市牧野1752。妙光山観福寺の地図 観福寺本堂(左)、御朱印(右) 観福寺観音堂(左)、同じく大師堂(右) 観福寺 山倉山観福寺。真言宗豊山派。本尊は他化自在天王宮「大六天」。大六天の総本山。 811(弘仁2)年、伝教大師最澄が聖観世音菩薩を勧請し開山したとされる。 814(弘仁5)年、弘法大師が巡錫の折、霊跡にて大六天を勧請したという。 関東八十八ヵ所霊場第45番霊場。鮭を奉納する初卯祭が12月7日に行われている。 御朱印有。御朱印については御朱印・寺院も参照。 香取市山倉1934−1。山倉山観福寺の地図 観福寺本堂(左)、御朱印(右) 大龍寺 宝雲山大龍寺。臨済宗妙心寺派。本尊は千手観世音菩薩。 大同年間(806〜810年)、眩円律師が草庵を結んだのが始まりとされる。南北朝時代の1368(応安元)年、矢作城主国分胤詮公(国分三河守入道寿観)が境内地を寄進、諸堂を建立した. 合わせて栄西禅師の法孫で鎌倉・寿福寺の大航慈船禅師を開山として迎え、禅寺とした。また国分家の菩提寺とした。江戸時代は地元領主の浅野家の菩提寺となっている。 東国花の寺百ヶ寺千葉5番。ノウゼンカズラで知られる。 香取市与倉1012。大龍寺の地図 大龍寺本堂 大龍寺山門(左)、境内にある板碑(右) 加藤州十二橋巡り 香取市加藤州地区に張り巡らされている水路をサッパ舟と呼ばれる小舟で巡る。水路に架かっている小さな橋が、以前は十二あったことから、水路巡りをこのように呼ばれるようになった。 加藤州地区は、常陸利根川に面した水路の多い場所で、サッパ舟は地元の人の足だった。 細い水路は、昔ながらの風情が人気で、水郷情緒を味わうことが出来る。なお、乗船場は潮来市の潮来大橋の下流側と香取市の水郷佐原あやめパーク。 水郷佐原あやめパーク入口近くにある加藤州十二橋巡り発着場 水郷佐原あやめパーク 香取市佐原の与田浦に面した約6haの敷地に、アヤメやハスなど、さまざまな水生植物が植えられている公園。 なかでも東洋一の規模を誇る400品種、150万本のハナショウブが人気で、花が見ごろとなる6月には「あやめ祭り」が行われる。 また、ハスが見ごろとなる7月には「はす祭り」が開催される。旧水郷佐原水生植物園。2017(平成29)年4月29日、リニューアルオープンに伴い名称変更した。 開園時間は、あやめ祭り期間中は午前8時30分〜午後6時、はす祭り期間中は午前8時〜午後4時、その他の期間が午前9時〜午後4時30分。 入園料は5月から8月が大人600円、65歳以上500円、小中学生300円、9月から11月及び4月が大人200円、 65歳以上150円、小中学生100円、あやめ祭り期間中は大人800円、65歳以上700円、小中学生400円。 12月から3月は入園無料。休園日は月曜日及び年末年始。祭り期間中は無休。 香取市扇島1837−2。水郷佐原あやめパークの地図 水郷佐原あやめパーク入口 千葉県立大利根博物館 正式名称は千葉県立博物館大利根分館。水生植物園に隣接。利根川下流域の歴史や自然などを展示。 水郷での生活の様子などが分かるほか、利根川に住む生物が水槽で飼われており、観察することが出来る。 午前9時〜午後4時30分。休館日は月曜日(休日の場合は翌日)及び10月1日から3月31日。 入館料は一般が常設展200円、企画展300円、高校・大学生が常設展100円、企画展150円。小中学生及び65歳以上、障害者手帳保持者は無料。 香取市佐原ハ4500。千葉県立大利根博物館の地図 水の郷さわら 道の駅と川の駅を兼ねた施設。道の駅には、特産品直売所、フードコートなどがあり、川の駅には、総合案内、 観光船乗り場、地域物産館などの施設がある。 香取市佐原イ3981−2。水の郷さわらの地図 水の郷さわら朝どり館 地域物産館(左)、水の郷の水辺周辺(右) 道の駅くりもと紅小町の郷 都市と農村の交流、情報発信拠点として農業体験が出来るなどの特徴がある道の駅。 また、周辺地区は、幻のさつもいもとも呼ばれる「紅小町」の産地で、旬の時期には販売(予約販売)も行われる。 香取市産の野菜を中心に旬の野菜を取りそろえる「農産物直売所」、日本全国から選りすぐりのお菓子や酒、調味料などの名品を集めた 「全国うまいもの交流館」、地元の食材にこだわったレストランでバルコニー席も人気の「味処いっぷく」、 ニジマスやザリガニ釣りが出来る「里山公園」、そして地元農家の指導を受けながらさまざまな農業体験ができる「ふれあい農園」「体験工房」 などがある。 営業時間は、農産物直売所が午前9時から午後6時、全国うまいもの交流館が午前10時(土日祝日は午前9時)から午後5時まで、 味処いっぷくが午前11時から午後2時(土日祝日は午後2時30分)まで。定休日は年末年始(12月31日から1月3日)。 香取市沢1372−1。道の駅紅小町の郷の地図 道の駅くりもと 与田浦コスモス およそ300万本のコスモスが咲き誇る。JR鹿島線十二橋駅近くにある。花の時期は「与田浦コスモスまつり」が開催される。 入園料、駐車場、摘み取り無料。 香取市与田浦十二町歩。与田浦コスモス畑の地図 与田浦コスモス 多田朝日森稲荷神社 ただあさひもりいなりじんじゃ 祭神は宇迦之御魂命。江戸時代、京都の伏見稲荷大社から勧請、当時の多田村に祀られる。 その後現在地である同じ多田村の朝日森に移された。 多くの朱色の鳥居が奉納されている。また、拝殿前には「日本一の眷属(けんぞく)」とされる大きな狐が、狛犬がわりにある。 御朱印有。御朱印については御朱印・神社も参照。 香取市多田2441。多田朝日森稲荷神社の地図 多田朝日森稲荷神社(左)、御朱印(右) 東庄町入正醤油1724(享保9)年創業。NHK朝の連続テレビ小説「澪つくし」の「入兆醤油」の舞台。醤油づくりの場面などが撮影された。 主力商品は、天然醸造醤油「澪つくし」。築200年の諸味蔵に、秋田杉の直径8尺5寸の大桶が32本並び、そこで約1年かけてじっくり熟成される。 工場見学は予約制。平日の午前10時〜午後3時30分。希望日の2日前までに予約。 千葉県香取郡東庄町笹川い2132。入正醤油の地図 東大社 祭神は玉依姫尊。景行天皇が東国巡幸の折、この地にとどまり「東海鎮護」として1社を造営されたという。旧県社。 1102(康和4)年、堀川天皇から「総社玉子大明神」の称号を賜る。現在の社殿は本殿が1826(文政9)年、拝殿が翌1827(文政10)年に建立された。 流鏑馬は、毎年秋の例祭で行われる。氏子から奉納された13の的を神職が社前から弓矢で射る神事。 放たれた矢は子授けに御利益があるとされ、白い矢は男の子、赤い矢は女の子が授かるといわれている。 20年に一度、式年銚子大神幸祭が行われる。香取市の豊玉姫神社、旭市の雷神社と3社で、銚子市外川まで約20kmを行列する。 香取郡東庄町宮本434。東大社の地図 東大社拝殿 東大社本殿(左)、鳥居(右) 諏訪神社 807(大同2)年、坂上田村麻呂が東征の途中、武運長久、海上安全を祈願して祠に諏訪大神を祀ったという。 その後、下総国守大江惟時が社殿造営、源頼朝も社領を寄進した。旧郷社。 毎年4月に行われる、春季例祭では1191(承久2)年、千葉成胤が一族の繁栄を祈願し始まったという笹川の神楽が奉納される。 神楽は1965(昭和40)年、千葉県無形文化財に指定されている。 同じく毎年7月に行われる秋季大祭では奉納相撲が行われる。1842(天保13)年、天保水滸伝で知られる笹川繁蔵が境内で農民救済で行ったのが最初。 侠客として知られる国定忠治、清水次郎長なども訪れるなど盛大に行われていたという。 また、8月には大相撲の出羽海部屋が夏合宿を行い、ファン感謝デーなどのイベントも行われる。 香取郡東庄町笹川い580−1。諏訪神社の地図 諏訪神社拝殿 諏訪神社本殿(左)、土俵(右)
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