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柳橋永代太々神楽
柳橋永代太々神楽は、古河市柳橋にある愛宕神社の伝わる神楽。
里神楽の属し関東神楽の源流とされる出雲流の土師一流催馬楽神楽の流れを受け継ぐものという。
江戸時代の享保年間(1716〜36年)に始まるとされる。
もともとは神官のみで舞われていたが、1931(昭和6)年には地元の氏子を加えた保存会が結成され保存伝承が図られた。
戦後は、1948(昭和23)年から近くの神社の神楽保存会に演舞を委託していた。それも1973(昭和48)年を最後に途絶えていた。
復活したのは1991(平成3)年。奉幣の舞、五行の舞、那岐那美の舞、猿田の舞、翁の舞、蟇目の舞、天狐白狐の舞、稲刈りの舞、
蛭子の舞、尉の舞、磐戸開きの舞、山神の舞の12座からなる。日本神話に基づいた国造りから天照大神復活までを舞で表現している。
古河市指定無形文化財。
勤労感謝の日の11月23日と元日の1月1日に柳橋愛宕神社の神楽殿で奉納されている。
なお当ページ作成に当たり、『総和町史編さん民俗部会中間報告書』(平成9年3月発行)を参考にした。
古河市柳橋752。愛宕神社・柳橋の地図 神事 奉幣之舞 ごへいのまい。国之常立神(くにのとこたちのかみ)による四方固めの舞。素面に幣束を担ぎ鈴を鳴らしながら舞う。 東西南北に幣を捧げ、中央でも同じように行い、神楽の安全を祈願するという。奉幣の舞 五行之舞 ごぎょうのまい。天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、高皇産巣日神(たかみむすひのかみ)、 神産巣日神(かみむすひのかみ)、 宇摩志阿斯訶備比古遲神(うましあしかびひこじのかみ)、 天之常立神(あめのとこたちのかみ)の神による舞。 中央に黄色の幣束が置かれ、そこに素面で左手に青、赤、白、黒の幣束をそれぞれ持ち、右手には鈴を持った4人の舞手が 黄色幣束の周りを舞う。五行の舞 那岐那美之舞 なぎなみのまい。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)による舞。 子孫繁栄、開運を願う舞。那岐那美の舞 翁之舞 おきなのまい。思兼之神(おもいかねのみこと)による舞。翁の面をつけ右手に鈴、左手に刀を持つ。 刀を四方、神前で振りながら舞う。翁の舞 猿田之舞 さるたのまい。導きの神、猿田彦神(さるたひこのかみ)による舞。 鉾を振り、山道の雲をおしはらい道案内する様を表現。午後九豊穣、国家安泰祈る舞。蟇目之舞 ひきめのまい。弓の名人、天稚彦命(あめのわかひこのみこと)による舞。蟇目は弓の名前。 弓に矢をつがえ四方をにらみ除災祈願する舞。蟇目の舞 天狐白狐之舞 稲荷の使い狐による田耕し種蒔きの舞。五穀豊穣の舞。天狐白狐の舞 稲刈り之舞 いねかりのまい。保食之命(うけもちのみこと)による収穫の舞。 鎌を持った保食之命が稲を刈るしぐさで舞う。豊作の舞。稲刈りの舞 蛭子之舞 ひるこのまい。恵比須様と呼ばれる事代主神(ことしろぬしのかみ)による舞。 見物客をまきこんで盛り上がる。最後に鯛を釣り上げる。農作物同様、海の幸に恵まれるよう祈る。蛭子の舞 尉之舞 じょうのまい。天児屋根命(あめのこやねのみこと)、天太玉命(あめのふとだまのみこと)による舞。 天照大神の岩屋隠れの際、天太玉命は幣束を持って舞、天児屋根命は祝詞を奏上して大神が出てくるのを願う舞。尉の舞 磐戸開き之舞 いわとびらきのまい。天照大神がこもった磐戸の前で、天鈿女命(あめのうずめのみこと)が舞、 天手力男命(あまのたちからおのみこと)が力強く磐戸を開く。磐戸開きの舞 山神之舞 やまがみのまい。三つ目の山の神である大山祗命(おおやまつみのみこと)による舞。 天照大神の復活と五穀豊穣をよろこび餅をまく。山神の舞
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