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染谷十二座神楽
茨城県石岡市染谷の佐志能神社に伝わる里神楽で毎年4月19日の例祭で奉納される。
12の演目(十二座)からなり、巫女舞以外は面をかぶって舞う。いずれも太鼓などの楽器の演奏に合わせ台詞はなく所作のみで表現する。
午後10時から神事、終わり次第神楽の奉納となる。全12座で約2時間にわたって行われる。9座終わりに餅まきが行われる。
なお、常陸国総社宮の例大祭でも中日に披露される。
染谷十二座神楽の歴史は、文献などが残っていないため正確にはわかっていない。 ただ、これまでの調査で江戸時代の初期ごろまでは遡れることがわかっており、戦中、戦後の一時期中断はあったもののおよそ340年、この地で受け継がれてきたものという。 現在は地元の有志による保存会が結成され伝統が守られている。もともとは地元の長男しか加入できなかった。 これは他所への伝芸能流出を防ぐ目的があったが、その一方で会員の高齢化などにより会員数が減少し演目の減少が見られた。 このため現在では、保存会の門戸を長男以外にも開き、会員を増やすことで全演目の再現を可能にした。 当ページの作成に当たり、保存会作成の資料を参考にした。 神楽奉納中拝殿正面に掲げられている龍面 一座「猿田彦の舞」 猿田彦の舞は露払いの舞。猿田彦尊(さるたひこのかみ)が、槍を使って舞う。厄や悪人を追い払うという。四方固めの舞。猿田彦の舞 二座「矢大臣の舞」 矢大臣の舞は、矢大臣尊(やだいじんのかみ)が弓矢で鬼を追う。四方の厄を祓うという。矢大臣の舞(左)、赤鬼(右) 三座「長刀つかいの舞」 長刀(なぎなた)つかいの舞は、右大臣尊(うだいじんのかみ)による舞。烏天狗の面をつけることから「烏天狗の舞」ともいう。長刀つかいの舞 四座「剣つかいの舞」 剣つかいの舞は、左大臣尊(さだいじんのかみ)剣を持って舞う。これも四方の厄を祓う四方固めの舞。剣つかいの舞 五座「豆まきの舞」 豆まきの舞は、神が田畑に豆をまき祭りを祝う。肥料をまいている舞ともいわれる。豆まきの舞 六座「狐の田うないの舞」 狐の田うないの舞は、雄狐、雌狐が仲良く田を耕す2人舞。途中休憩し、煙草を吸ったり、相手の肩を揉んだりするなど、ユーモラスに表現する。狐の田うないの舞 七座「種まきの舞」 種まきの舞は、その名の通り狐が耕した田に神が種をまく。手に持つ鈴が種を表現するとともに、浄めの行為という。種まきの舞 八座「巫女の舞」 巫女の舞は、2人の巫女が鈴と榊を持ち舞う。神が降り立つ田の穢れを清めることを表現しているという。巫女は地元の小学生から選ばれる。巫女の舞 九座「鬼の餅まきの舞」 鬼の餅まきの舞は、実りへの感謝を表現した舞。その名の通り見物者に餅をまき共に収穫の喜びを分かち合う。鬼の餅まきの舞 十座「みきの舞」 みきの舞は、2人の神が神酒を捧げ、感謝を表現する舞。みきの舞 十一座「えびすの舞」 えびすの舞は、えびす、おかめなど4人の舞。祝い、喜びを表現する舞。えびすとおかめ ひょっとこと男(左)、鯛を釣り上げたえびす様(右) 十二座「天の岩戸の舞」 天の岩戸の舞は、天手力雄神(あまのたじからおのみこと)が天照大御神(あまてらすおおみかみ)が隠れた天の岩戸をこじあける舞。 世の中の平穏、五穀豊穣を祈るという。 多くの舞手が登場し、大団円を迎える。天手力雄神による岩はがしの舞 天照大御神が登場
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