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水海道祇園祭
茨城県常総市の水海道市街地で7月の海の日の前の土曜日、日曜日に開催される水海道祇園祭。
土曜日夜と日曜日夜には市街地の大通りが歩行者天国となる。
特に日曜日の夜には神輿と山車が一堂に会する「突き合わせ」が辻(交差点)で行われ多くに人出でにぎわう。
水海道祇園祭は、土曜日の正午、水海道八幡神社ないし水海道天満宮(水海道天神社)(神輿の当番町=下記参照=の氏子地域の神社が担当)で、 神社に合祀されている八坂神社の神霊を神輿に移す神事「御霊入れ」が行われる。 その後、猿田彦大神を先頭に市内の渡御となる。 なお、年によって違うが、神輿は最大で22基、山車は最大で11基が渡御、巡行する。 土曜日と日曜日の午後から市街地の大通り(一部夕刻から)が歩行者天国となる。日曜日夜の「突き合わせ」でクライマックスを迎える。 なお、祭りとしては2日間だが、神事として翌月曜日の午後に「御霊納め」を行う。 水海道祇園祭の特徴は、水海道市街地にある7町が1年交代で、神社の「本社神輿」を担ぐ当番町になる。 裏を返せば、本社神輿は7年に一度しか担げないことになる。この本社神輿が最も格式が高く、この神輿を担ぐことが名誉とされる。 このほか、各町内の神輿、同じく各町内の山車のほか、多くの同好会による神輿があることも特徴。 多くの同好会神輿が繰り出すことで水海道祇園祭ににぎわいと勇壮さを加えている。 当番町となる7町は元町、本町、栄町、宝町、諏訪町、橋本町、渕頭町。加えて亀岡町、森下町、天満町、山田町を入れた 11町が祇園祭の範囲。本社神輿のほか、獅子、四神圏、宝剣、太鼓の5つの神具を輪番で担当する。 なお、水海道市時代には正式な住所も上記の通りだったが、常総市に移行時に、11町のみ水海道を大字名の頭につけた住所になっている。 例えば元町は常総市水海道元町が正式な住所。 水海道八幡神社は、戦国時代の創建。時の水海道城主・田村弾正が守護神とするため、豊前・宇佐宮(大分県・宇佐神宮)から 御神霊を分祀した。当時は城があった現在の橋本町付近にあったとされる。その後城主の滅亡とともに廃れるが、 江戸時代初期の1677(延宝5)年、水海道村の名主らによって現在地に社殿が造営され水海道の鎮守として信仰された。 水海道天満社は、南北朝時代、後村上天皇の御代(1339〜68年)の創建。 水海道八幡神社と同じく田村弾正一族の氏神として栄えた。旧村社。 祇園祭は、現在の森下町にあった寺院境内に八坂社(牛頭天王社)が祀られており、周辺地区を神輿が渡御していたのが始まりとされる。 アクセス 公共交通機関は、関東鉄道常総線「水海道駅」下車、すぐ。 自動車は常磐自動車道谷和原ICを降りて国道294号を「筑西 常総」方面へ。約2.5km進むと分岐、左の「常総市街」へ入り、 茨城県道357号谷和原筑西線を約3.5km進むと左に常総市役所。 常総市水海道宝町。水海道駅の地図 駐車場 常総市役所の駐車場が開放されるほか、近隣の市営駐車場及び、水海道天満宮などの駐車場が臨時駐車場となる。全約600台。 いずれも無料。ただし混雑するので、公共交通機関の利用を呼びかけている。 常総市水海道諏訪町3222−3。常総市役所の地図 本社神輿 1857(安政4)年に造られた神輿で、祭りでは神社の神霊を移し最も格式が高いとされる。渡御では猿田彦大神が先導する。本社神輿、年番橋本町=2024年 本社神輿、年番諏訪町=2023年 本社神輿、年番栄町=2019年 本社神輿、年番本町=2018年 本社神輿、年番元町=2017年 本社神輿、年番渕頭町=2016年 町神輿 各町が運営する神輿。各町によって違うが大人神輿と子供神輿がある。栄町 栄町の町神輿=2016年 橋本町 橋本町の町神輿=2018年 山車 各町が運行する。各町によって違うが演者が大人の場合と子供の場合がある。宝町 宝町山車=2016年 栄町 栄町山車=2016年 諏訪町 諏訪町山車=2016年 橋本町 橋本町山車=2016年 亀岡町 亀岡町山車=2016年(左)、同じく昼の山車=2018年(右) 天満町 天満町山車=2016年 淵頭町 淵頭町山車=2018年 神輿同好会 各神輿同好会の神輿。通常の神輿、万灯神輿がある。御城祭友會 御城祭友会の神輿=2019年 御城祭友会の万灯神輿=2016年 志櫻會 志櫻會の神輿=2018年 鬼道會 鬼道会の神輿=2018年 常陸睦 常陸睦の神輿=2017年 燈水會 燈水会の万灯神輿=2016年 喜興會 喜興會の神輿=2018年(左)、同じく昼の渡御=2018年(右) 常将會 常将会の神輿=2016年(左)、同じく昼の渡御=2018年(右) 鷲睦 鷲睦の万灯神輿=2016年 大神會 大神會の万灯神輿=2018年(左)、同じく昼の渡御=2018年(右) 孝神會 孝神会の神輿=2016年 孝神会の万灯神輿=2019年 突き合わせ 2日目夜、水海道市街地の宝町大通り(宝町交差点)を会場に神輿と山車が一堂に会する。会場は夕刻(一部午後から)歩行者天国となる。 水海道祇園祭で最も盛り上がる。獅子や山車の競演、神輿の競演、そして本社神輿と続き、最後に年番の引継ぎと手締めが行われる。 会場周辺は見物客で身動きがとれないほどの人出となる。山車が会場を取り囲み出迎えるなか、突き合わせ会場に入場した本社神輿=2017年(左)、神輿を先導する猿田彦大神=2017年(右) 仕掛け花火の下を獅子が舞う=2017年 突き合わせに入場する獅子=2018年(左)、同じく入場する各町の高張提灯=2016年(右)
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