真鍋のまつり

　茨城県土浦市の真鍋地区で８月下旬の金曜日から日曜日までの３日間に渡って開催される真鍋のまつり。真鍋鹿島神社の例大祭で、神輿と真鍋地区９町から山車や獅子が出てにぎわう。真鍋鹿島神社の祭礼。真鍋のおまつり。
　真鍋地区９町は、真鍋１丁目、真鍋２丁目、真鍋３丁目、真鍋４丁目、真鍋５丁目、真鍋６丁目、東真鍋町、西真鍋町、真鍋新町。各町獅子ないし山車、もしくは両方持つ。
　金曜日が笠揃え。土曜日は午前１０時から渡御祭の神事が行われる。神輿は、神事後神社を出て当番町まで渡御する。各町の獅子や山車も神社参道に集まり、神輿の出御を祝う。神社では奉納相撲も行われる。神輿は当番町に設けられた御仮屋で１泊する。夜は真鍋宿通りが歩行者天国となり獅子、山車の交歓会。巫女舞のほか餅まきなども行われる。日曜日は神輿が御仮屋から神社に戻る還御祭。午後１時御仮屋前で神事ののち出御、神社に向かう。夜は土浦市民会館駐車場で９町の獅子や山車が集合し「九町競演」を行いクライマックスを迎える。
　最近の日程と神輿の御仮屋が置かれた当番町は次の通り。２０１０（平成２２）年８月２７日、２８日、２９日＝真鍋２丁目。２０１１（平成２３）年８月２６日、２７日、２８日＝西真鍋町。２０１２（平成２４）年８月２４日、２５日、２６日＝真鍋５丁目。２０１３（平成２５）年８月２３日、２４日、２５日＝真鍋６丁目。２０１４（平成２６）年８月２２日、２３日、２４日＝真鍋４丁目。２０１５（平成２７）年８月２８日、２９日、３０日＝真鍋３丁目。２０１６（平成２８）年８月２６日、２７日、２８日＝東真鍋町。２０１７（平成２９）年８月２５日、２６日、２７日＝真鍋新町。２０１８（平成３０）年８月２４日、２５日、２６日＝真鍋１丁目。２０１９（令和元）年８月２３日、２４日、２５日＝真鍋２丁目。２０２３（令和５）年８月２５日、２６日、２７日＝真鍋４丁目。
　なお会場となる土浦市真鍋地区は、祭り期間中の土日、真鍋宿通りはじめ土浦市民会館前の通りで交通規制が実施される。
アクセス
　公共交通機関はＪＲ常磐線「土浦駅」から徒歩ないしバス。自動車は常磐自動車道「土浦北ＩＣ」から約１０分。
駐車場
　土浦市内各所に駐車場有。

神輿

　神輿は土曜日に渡御祭で、鹿島神社から当番町御仮屋へ。日曜日は還御祭で、当番町御仮屋から鹿島神社へ戻る。猿田彦大神が神輿を先導。また獅子が神輿の露払いを務める。
出御神輿

渡御祭で神社拝殿前から担ぎ出される神輿＝２０２３年（左）、同じく渡御祭で猿田彦大神を先頭に神社を出発する供奉行列＝２０２３年（右）

還御祭で渡御する神輿＝２０１９年（左）、同じく還御祭の猿田彦大神＝２０１９年（右）
神事
　土曜日午前１０時から執り行われる。神事を行い、神社の分霊を神輿に移す。また各町の山車や獅子が神社周辺に集結する。
出御神事

神事＝２０２３年（左）、神社の分霊を神輿に移す＝２０２３年（右）
奉納相撲
　神事とともに渡御祭で行われる。主に子供たちの取り組みが実施される

奉納相撲＝２０２３年

山車・獅子

　山車は、いずれもステージがありひょっとこやおかめ、きつねの面をつけて舞が行われる。山車人形がある山車と無い山車がある。一方獅子は、石岡の幌獅子型だが、石岡の幌獅子は後方に乗るお囃子が幌で隠れているのに対し、いわゆる真鍋型は後方のお囃子は幌で隠されていないのが特徴。台車の車輪は、山車、獅子ともいずれも木製。
真鍋一丁目
　真鍋民俗芸能保存会。南区囃子。
真鍋一丁目山車