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中田永代太々神楽
茨城県古河市中田の鶴峯八幡宮に伝わる中田永代太々神楽(なかだえいたいだいだいかぐら=古河神楽)は、毎年4月第2日曜日に古河市の雀神社、
毎年4月第3日曜日に鶴峯八幡宮にて奉納される。鶴峯八幡宮では正午から午後4時まで4時間にわたって全十二座が披露される。
また神楽の前後には神事が行われる。
神楽は、日本神話を題材にした12場面からなる。 起源は、1725(享保10)年、鶴峯八幡宮に伝わったという。1728(享保13)年3月30日、近郷の神主によって例祭奉納が行われた。 以降、神主にのみ伝えられ継承されてきたが、昭和に入りそれが困難になった。このため、1929(昭和4)年、鶴峯八幡宮の氏子が中心となって 中田神楽保存会を結成、これまで途切れることなく続いている。2013(平成25)年には、中田神楽保存会を古河神楽保存会に名称変更している。 1970(昭和45)年には古河市指定無形民俗文化財。 2023(令和5)年12月28日、茨城県指定無形民俗文化財。 両神社とも、当日は臨時駐車場が設けられる 当ページの作成に当たり、古河神楽保存会作成、古河神楽のパンフレットを参考にした。 神楽の前後に行われる神事 一座「幣舞」 国常立尊(くにのとこたちのみこと)による舞。四方固めの舞。幣舞 二座「五行の舞」 天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、高皇産巣日神(たかみむすひのかみ)、神産巣日神(かみむすひのかみ)、 宇摩志阿斯訶備比古遲神(うましあしかびひこじのかみ)、天之常立神(あめのとこたちのかみ)の5柱の神が様々な万物を産み出す姿を舞う。五行の舞 三座「諾冉」 伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)が天之御柱を中心に婚儀を行う。伊弉諾尊、伊弉冉尊の舞 伊弉諾尊(左)、同じく伊弉冉尊(右) 四座「翁」 翁之舞は、思兼神(おもいかねのかみ)が速須佐之男命の乱暴により岩戸に隠れた天照大御神に、どうしたら出てきてもらえるかを考え、ひらめく姿を舞う。翁之舞(左)、思兼神(右) 五座「猿田」 猿田彦神(さるたひこのかみ)は、導きの神。槍を持ち様々な災いを退け、幾多の道を選び進む姿を舞う。猿田彦舞(左)、猿田彦(右) 六座「蟇目」 天稚彦命(あめのわかひこのかみ)は、弓の名人。天の使いとして弓を授かり地上に降りて災いや邪気を射る姿舞う。蟇目之舞(左)、天稚彦命(右) 七座「天狐・白狐」 狐は稲作の神である稲荷の使い。女狐が田を耕し、その後男狐とともに仲睦まじく種をまく。天狐・白狐の舞 天狐(左)、白狐(右) 八座「正稲荷」 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)は、狐のまいた種が実ったことに感謝し、その稲を刈り取る。豊かな実りに感謝する舞。正稲荷の舞(左)、宇迦之御魂神(右) 九座「蛭子」 蛭子の舞は恵比寿様と呼ばれる事代主神(ことしろぬしのかみ)が魚を釣るさまを舞う。 餌を仕掛けその餌を見物客が手にすると福が来るとされる。なかにはおひねりをつける人も。 最後に鯛を釣り上げる。釣りをする恵比寿様 蛭子の舞 蛭子の舞で鯛を釣り上げた恵比寿様 十座「尉の舞」 尉(じょう)の舞は、天児屋根命(あめのこやねのみこと)が祝詞を奏上。 布刀玉命(ふとだまのみこと)は占いをして天照大御神(あまてらすおおみかみ)が出てくるように祈る。尉の舞 天児屋根命(左)、布刀玉命(右) 十一座「岩戸開きの舞」 岩戸開きの舞は、天照大御神が隠れた岩戸を開けるため天鈿女命(あめのうずめのみこと)や手力男命(たちからおのみこと)が舞う。 天鈿女命が楽しく舞、それが気になった天照大御神が岩戸から顔をだしたところ手力男命が力強く岩戸を開く。鈿女の舞 天鈿女命(左)、手力男命(右) 手力男命の舞 十二座「大山祗」 大山祗は大山津見命(おおやまつみのかみ)による舞。三つ目の山の神で、豊かに実った五穀を皆に分け与える。 舞ながら餅をまく。現在ではお菓子なども多数まかれる。ここでまかれた餅を食べると風邪をひかないとされる。餅をまく大山津見命 大山津見命(左)、餅をまき終わり空になった桶を持つ大山津見命(右)
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