六所神社祭礼

　茨城県笠間市下郷の岩間地区で１１月第１土曜日、日曜日に開催される祭り。神輿はじめ、山車や幌獅子が出てにぎわう。
　六所神社祭礼は、１８７３（明治６）年、下郷地区にあった古山（こやま）の鹿島神社、大網（だいあみ）の雷神社、新渡戸（にわっと）の稲荷神社、茅生（かよう）の星宮神社、室野（むろの）の熊野神社を同じく上町（かみちょう）の八幡神社に合祀し、六所神社としたことを記念し始まった。１４０年を超える歴史があり、積み重ねられた慣例やしきたりが祭りに伝統の美しさを与えているという。
　氏子町内は、上町、中町、榮町、日吉町、旭町東、旭町西、南春日町、吉岡の８町内。このうち吉岡を除いた７町内が輪番で年番を務める。初日午後１時から六所神社で神事後、神輿が出御、氏子町内を回る。御仮殿に１泊後、最終日の夕方、六所神社に還御する。
　現在の日程は１１月の第１土・日曜日の２日間だが、これは２０１２（平成２４）年から。かつては曜日に関係なく１１月２日、３日、４日の３日間に渡って行われていた。その後２００３（平成１５）年から１１月の第１金曜日、土曜日、日曜日の３日間開催に変更された＝２００３年はカレンダーの休日に合わせ１日（土）、２日（日）、３日（月祝）の開催＝。現在は土日とも午後、神輿が氏子地域を渡御。夕方から夜にかけて岩間駅前通りが歩行者天国となり、山車や幌獅子が出てにぎわう。
　日程が週末開催となった２００３（平成１５）年以降の開催日と年番町は次の通り。２００３（平成１５）年１１月１日（土）、２日（日）、３日（月祝）＝上町。２００４（平成１６）年１１月５日（金）、６日（土）、７日（日）＝中町。２００５（平成１７）年１１月４日（金）、５日（土）、６日（日）＝榮町。２００６（平成１８）年１１月３日（金）、４日（土）、５日（日）＝日吉町。２００７（平成１９）年１１月２日（金）、３日（土）、４日（日）＝旭町東。２００８（平成２０）年１１月１日（土）、２日（日）、３日（月祝）＝旭町西。２００９（平成２１）年１１月６日（金）、７日（土）、８日（日）＝南春日町。２０１０（平成２２）年１１月５日（金）、６日（土）、７日（日）＝上町。２０１１（平成２３）年１１月４日（金）、５日（土）、６日（日）＝中町。２０１２（平成２４）年１１月３日（土）、４日（日）＝榮町。２０１３（平成２５）年１１月２日（土）、３日（日）＝日吉町。２０１４（平成２６）年１１月１日（土）、２日（日）＝旭町東。２０１５（平成２７）年１１月７日（土）、８日（日）＝旭町西。２０１６（平成２８）年１１月５日（土）、６日（日）＝南春日町。２０１７（平成２９）年１１月４日（土）、５日（日）＝上町。２０１８（平成３０）年１１月３日（土）、４日（日）＝中町。２０１９（令和元）年１１月３日（土）、３日（日）＝榮町。２０１９（令和元）年１１月２日（土）、３日（日）＝日吉町。２０２３（令和５）年１１月４日（土）、５日（日）＝上町。
アクセス
　公共交通機関はＪＲ常磐線「岩間駅」から徒歩。自動車は常磐自動車道「岩間ＩＣ」から約１０分。
駐車場
　臨時駐車場が設けられる。

神輿

　土曜日に六所神社で神事後氏子地域を渡御、日曜日夕方、六所神社へ戻る。

神社から出御する宮神輿＝２０１９年（左）、上町による奉納獅子舞＝２０１９年（右）
神輿神事

六所神社拝殿で出御の神事＝２０１９年（左）、拝殿から出る神輿＝２０１９年（右）

神輿渡御の列

榮町御仮殿に入る神輿＝２０１９年（左）、榮町御仮殿での神事＝２０１９年（右）

山車・幌獅子

　山車は最上部に山車人形がつけられ前面にステージがあるいわゆる石岡型山車。車輪は木製。幌獅子は２つのタイプ。ひとつは同祭礼では多数派となる突き上げるタイプ。もう一つは石岡型ともいえる振るタイプ。突き上げるタイプは、獅子頭に角があるのが特徴で重さ約２０ｋｇ。幌の中に入らず獅子頭を操り、「上げろ、上げろ」の掛け声とともに、腕一本で高く突き上げる。振るタイプは、獅子頭に角が無く、幌の中に入り獅子頭を操る。回転させたりするのが特徴。いずれの幌獅子も胴体部分に囃子方が入る。
上町
　山車と幌獅子がでる。山車人形は応仁天皇。
上町山車